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牽制、雨風(4月23日~24日:横浜vs阪神△○)

(写真は4月6日のもの)


4月23日 横浜vs阪神(横浜スタジアム) 1-1/△

今シーズン初めての横浜スタジアムでの試合。
朝、通勤時にスマホを見ていると「ブルペン会」の様子がインスタにあがっていた。
「ブルペンで勝つ」は岩崎投手をはじめとしたタイガースリリーフ陣の合言葉のようになっている言葉だけど、こういった定期的な親睦会が、継投の繋ぎ目を強固にする場にもなっているのかなと想像する。

この日は平日にもかかわらず少し早い試合スタートで、帰宅する頃にはすでに5回が終わろうとしていた。
山本祐大捕手のタイムリーで2回の裏に1点を先制され、そのまま1-0の状況。4月2日のDeNA戦も火曜日で1回表に山本祐大捕手に先制されていたので、またしてもだ。

荷物を片付け、文鳥の世話をしながら配信を見はじめた6回の表。気づくと中野選手が四球で出塁をしていた。
そして打順はチャンスに強い森下選手に。
うわずった球が続きフルカウントになったところで、6球目のスライダーを捉えて二塁方向へ。1塁から3塁まで一気に辿り着いた俊足の中野選手は、横浜側の悪送球を確認すると、さらに踏み切って一気にホームイン。
中野選手と森下選手、2人でもぎとった痛快な1点だった。

そのまま、1-1で試合は延長へともつれ込み、12回まで両者譲らずこの日の結果は引き分けとなった。
決着はつかなかったけれど見応えのあるいい試合だった。

岩崎投手の牽制について

自分は特にリリーフ陣に興味があるので、この日の試合はとても面白く見た。

横浜は7回から伊勢投手、森原投手と継投し、9回に山崎投手を出した後も、4年目の石川投手、ルーキーの松本投手(この2人は私は初めて見ました)と継投をしていき、12回を締め括ったのは昨シーズンまでソフトバンクに在籍し、戦力外通告を受けDeNAに移籍となった森唯斗投手だった。

阪神は先発、村上投手が8回までを投げ、9回をゲラ投手、10回を桐敷投手、11回を島本投手、そして12回を岩崎投手という盤石の継投。

印象に残ったのは、12回桑原選手の打席だ。岩崎投手は代走で1塁にいた井上選手に対して4度の牽制球を投げた。
これについて、実況は「何を気にしているんでしょうか」と困惑している雰囲気だった。また、投球ペースに関しても「(随分と早いけれど)焦ってるのでしょうか」といったコメントがあった。

一方、試合後の岩崎投手のコメント。

◆延長十二回2死二、三塁を脱出した岩崎優 「ランナー出ちゃいましたけど、落ち着いてはいました」

【△阪神選手コメント】延長十一回の窮地で二走を刺した坂本誠志郎「聖也が反応してくれた」

「バッター集中だけど、気にしているふりだけ。結果打たれたけど、自分のペースで投げられた」

阪神の安定感抜群左腕トリオ 桐敷、島本、岩崎で3回零封リレー “鉄板焼き会”でブルペン陣結束

もちろん、このほかにも理由はあるかもしれないけれど、一番はこの「自分のペースに引き込むための牽制」だったのだろう。
投球間隔については、キャンプ中のインタビューでもこんなふうに話していた。

--昨年シーズン途中から投球テンポ変わりましたよね?キャッチャーと相談した?
「勝手にやりました。ちょっとやってみようかなくらいの」
--キャッチャーの反応は?
「(誠志郎さんから)最近早くないですかとかあったけど、合わせてくれるんで」
「テンポ上げるのは得意じゃなかったが慣れた」
--今シーズンの予定は?
「そのまま行くと思う。うまくいかない時は変わるかも」

2/24 キャンプリポート(リンク先自分のふせったーです)

岩崎投手の、特に抑えの場面を見ていると、牽制も四球も投球間隔も、ぜんぶ自分のペースに引き込むために使っているような印象がある。ポーカーフェイスも、インタビューでの受け答えも、真意は煙に巻かれているというか、手のひらの上のように感じる。それが岩崎投手の「抑え」の形なんだろうなと思います。

この試合からしばらく休止していた監督コメントが復活しました。よかったよかった。

バッテリー
阪神:村上/ゲラ、桐敷、島本、岩崎-坂本
横浜:ジャクソン/徳山、伊勢、森原、山﨑、石川、松本凌、森唯-山本


4月24日 横浜vs阪神(横浜スタジアム) 3-5/○

東京〜神奈川は朝から雨予報で、ヤクルトvs広島戦が行われる予定だった神宮は16時すぎに中止の告知を出していた。
なので、横浜もきっと中止だろうなと思いながら仕事を片付けていたのだけど、会社を出るころにはすでに試合開始していた。今日も少し早い17:30試合開始だったようだ。

帰宅したのは5回表。満塁で大山選手の専用チャンステーマが鳴り響いていた。先日甲子園でお披露目されたばかりなのに、もうかなり揃っているような気がする。ここでの大山選手はファウルフライを捕球されアウトとなったけれど、2アウト満塁の状況でノイジー選手が四球を選び、押し出しで1点を先制。

6回の表がが始まる前には36分間の中断もあり、自分はその間に夕食を作っていたのだけれど、そのまま中止かと思いきや、試合が再開されて驚いた。

長い中断があったにも関わらず、この日ノーヒット投球を続けていた先発、伊藤将司投手が再びマウンドにあがる。雨の中だというのに、トレードマークでもある半袖のまま、淡々と投げていく。
袖が揺れているのを見て、現地は雨だけでなく風も強いのだと思った。
7回の裏、佐野選手のヒットに口火を切られ、いろいろあって3点を失うのだけど、バッターも守備もボールを見づらそうで(上を向いたら目に雨が入るし)森下選手が捕球ミスをしたところも、見えづらさと足元が滑ったからのように見えた。

何度も中止になるんじゃないかと思った。選手もびしょ濡れで、風も強そうだ。
それでも試合は続行され、辿り着いた9回の表。
代打の切り札、糸原選手が出塁、そこから近本選手、中野選手とつないで満塁に。森下選手がデッドボールで押し出し1点、大山選手がタイムリーで1点、ノイジー選手がまたしても四球を選んで勝ち越しの1点を追加。
さらには木浪選手のタイムリーもあって、この回なんと4得点で3-5。
そして9回の裏はゲラ投手が抑え、雨風の試合を勝利した。

ただ、ゲラ投手も足元を気にしていたし(その後砂が入れられていましたが)、9回表の、山﨑選手、徳山選手も制球が定まらなかったのは雨のせいが大きいだろうし、バッターボックスもぬかるんでいるように見えた。
そんな、いつ選手がけがしてもおかしくないような状況では、安心して試合を楽しめないな…という気持ちが残る試合だった。来場しているお客さんにも負担が大きすぎるし。

チケットを販売しているわけだから、なるべく開催したいというのもわかるけれど、何ミリ以上の雨が何分以上続いていたら中止、とか、そういうガイドラインを作ることはできないのだろうか。

―雨で中断もあった。
「そうやん、だから、あそこで中断すると思わんかった、オレもな、あんなお前、イチゼロじゃ、お前しかしのお、向こう怒りよるやろ、と思たよ。あそこでなあ、パーンて強なったらあれやけど、このぐらいやったらやるかなあと思とったから、それはもう、伊藤も全然きらしてなかったからなあ」

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個人的にはこの試合MVPは伊藤将司投手だと思います。
選手もお客さんも、みんな風邪ひいていませんように。

昨年9月神宮球場の伊藤投手

バッテリー
阪神:伊藤将/桐敷、ゲラ-梅野
横浜:濱口/中川颯、森原、山﨑、徳山-山本

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