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143分の1日(5月6日〜8日:阪神vs広島●●)


5月6日/雨天中止

GW最終日。
甲子園は雨天中止になったため、横浜に復帰した筒香選手がスタメン出場するという横浜戦を見た。
自分が野球を好きになったのはここ数年のことなので、筒香選手のことは名前しか知らなかったのだけど、はまりたての頃に読んだ漫画の主人公は筒香選手のファンだったし、好きな芸人さんがやってるバンドに「筒香」という曲があるし、つい先日読んだ「真夏の球譜」という本にも高校時代の筒香選手の話があって、だからまるで歴史上の人物の凱旋みたいだなと楽しみにしていた。
そして最初の打席から出塁、最終的には逆転3ランまで飛び出す大活躍。
横浜ファンだったら、きっと一生忘れない夜になったのだろうなと思う。

自分が野球を見るようになったのも、阪神ファンになったのも、ある意味偶然なのだけど、すでに一生忘れない日はいくつもあった。
野球は週に6日もある。すばらしい試合もあればもりあがらない試合もある。でもどこかで誰かの特別な1日になっている。そんなことを思った日だった。



5月7日 阪神vs広島(甲子園球場) 0-2/●

GW明けの出勤日だったので、今日から何を楽しみに生活すればいいんだ、という気持ちで溜まったタスクを片付けて過ごした。
幾度かスポナビを開いて、連休明けの出社のような、馬力を必要とする試合だなと思いつつ満員電車に揺られて帰宅する。

家に着いたのは6回の裏。
自責0で7回までを投げた村上投手、そこから繋いだ桐敷投手、島本投手、岡留投手という布陣をみても最後まで勝つ気の継投だったと思う。
先日のヒーローインタビューで加治屋投手が「ビハインドで投げるピッチャーが0で粘っていれば、打線も逆転まで行ってくれると僕たちも信じてる」と言っていたのを思い出す。
リリーフ陣に負担がかかっているのではというのは少々気になるものの、それでもチームが同じ方向を向いて支えあっているからこその継投にはぐっとくる。

ただ、今日は広島の継投を崩せなかった。
阪神は7回裏と8回裏、どちらも満塁にまでするが最後まで得点にはつながらなかった。

でも明日はまた違う日だ。
とりあえず次の楽しみは週末のハマスタです。

投手
阪神:村上/桐敷、島本→岡留-坂本
広島:床田/島内、栗林-坂倉



5月8日 阪神vs広島(甲子園球場) 1-3/●

GW前に投げた仕事がほとんど帰ってきておらず、いきなり切羽詰まる水曜日。
連休前にあったはずの余裕が連休明けには霧散している。
セ・リーグは現在混戦状態。この急かされるような気持ちは「貯金」のあるなしにも重なるのかもしれない。まだ順位を気にする時期じゃないけれど。

例によってスポナビを見ながら帰路につく。
先制された直後の3回の裏、1、2番のヒットですぐさま1点を返せたのはよかった。

1-1で迎えた6回の裏、佐藤輝明選手から奪った三振で、今日の広島先発の大瀬良投手「1000奪三振」のお祝いのセレモニーがあった。
野球は「記録」のスポーツだなとよく思うけれど、こういった偉業の前には敵味方関係なしに祝福ムードになるのは良いなと思う。
そして7回の表、広島は2アウト3塁のチャンスに大瀬良投手を打席に送った。この場面で、なんとしても今日大瀬良投手に勝ちをつけると言う意志を感じたし、その勢いのまま8回に逆転、広島の勝利となった。
143分の1にはそんなふうに「この日はこの選手がヒーローになる日」という日もある気がしている。

この日よかったのは9回表をまかされた石井大智投手。
開幕は1軍スタートだったものの4月3日に登録抹消、5月4日に再昇格となって今日が初の登板だった。
結果は石井投手らしい投げっぷりで三者三振。特に會澤選手への4球目(ナックルカーブ)はかっこよかった。
頼もしい味方の到着にわくわくしています。

投手
阪神:大竹/桐敷、ゲラ→漆原、石井-坂本
広島:大瀬良/島内、栗林-會澤

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