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風来のシレンの気持ち(6月4日〜6日/阪神vs楽天●●●)
6月4日 阪神vs楽天(甲子園球場) 1-3/●
交流戦初白星の余韻で心穏やかに月曜を過ごしたものの、問題は何も解決していないことが明らかになったような一戦だった。
この日はついに大山選手がスタメンをはずれ、ロッテ戦では3塁を守った渡邊選手が一塁へ。三塁には糸原選手が入った。
帰宅したのはちょうど4回の裏、配信をつけると中野選手が走って三塁に到達したところだった。見ると1アウト3塁の状況で、続く森下選手のタイムリーで先制、しかも3塁まで駆け抜け、なおも1アウト3塁の状況に。
しかしここからの追加点はならず、続く5回表に同点に追いつかれてしまう。
7回から桐敷投手、石井投手と継投し9回は岩崎投手。先頭、村林選手の打席で四球を出し、ひやりとしたけれど、2打者目のところでリプレー検証があり一呼吸おけたのか、3人目からは見事なピッチングを見せてくれた。特に最後のストレートはすばらしかった。
9回の裏まで追加点を待ったものの、なかなか打線がつながらずに延長へ。
10回表はゲラ投手。ロッテ戦では苦しんでいたイメージだったため、早く切り替えて欲しい気持ちで見ていたけれど、先頭打者にヒットを打たれたところからじりじりと追い込まれ、2アウトまでとったものの2打席連続のタイムリーで2点を追加されてしまった。
10回の裏、ミエセス選手の今季初ヒットでの出塁、木浪選手のヒットで1、3塁という状況をつくるも得点はならず。
交流戦5敗目となってしまった。
ロッテ戦から、終盤の失点で敗戦することが続いているけれど、ずっと僅差の試合が続いてきたことの歪みのようなものが出ているのかなと感じる。
今日も楽天のヒットは13、阪神のヒットは6にとどまっていたので、打線が上向かないことにはこの状況を脱するのも難しいのではないか、と素人ながらにあれこれと考えてしまう。
試合後、大山選手とゲラ投手の2軍調整についての記事があがった。
寂しいけれど、調整は必要なタイミングだったのだと思う。チームには欠かせない人なので、戻ってくる日を心待ちにしています。
阪神:村上/桐敷、石井、岩崎、ゲラ(1/2)、漆原(1/2)-梅野
楽天:ポンセ/酒居、宋家豪、鈴木翔、則本-太田
6月5日 阪神vs楽天(甲子園球場) 2-3/●
子どもの頃「風来のシレン」というゲームが苦手だった。入るたびに形が違うダンジョンを進んでいき、死ぬと入り口に逆戻り、というゲームだったと思う。面白いけど、いいところまで行って死んでしまった時の徒労感がすごくて、次第に弟がやってるのを横で見ているだけになった。
今日の試合をみていて思い出したのは、その「シレンで死んだ時の気持ち」だった。
昨日は1点しか取れずに負けたので、2点目が入った時に「今日こそは」と思った。
しかし7回裏、なんと4投手(石井、島本、漆原)もつぎ込んで抑え、8回に1失点。
そして9回裏、昨日に続いて登板した岩崎投手が、2アウトまでとったところから2ランホームランを浴び、逆転されてしまった。
自分は特にリリーフ陣を応援しているということもあり、今日の運用は色々とショックだった。
7回にリリーフが3人出てくるということはつまり肩を作り続けていたということだし、ここ2カードの展開を考えてリリーフに余裕がないことはわかっているはずなのに6連戦の2日目にこの継投をするのもショックだった。
でも何より、ロッテ戦からの岩崎投手が、決して調子は悪くないように見える中で、すでに2試合で失点しているということが本当に悲しい。
この「あともう少しだったのに」という悔しさで、ふと「風来のシレン」を思い出したわけだけど、
でも、もちろん振り出しに戻るわけじゃない。毎日積み重ねているものがあるし、野球は1人でやるものでもない。
例えば今日のヒットは中野選手3本、前川選手1本(+四球)、森下選手2本、渡邊選手1本、そして先発の大竹投手が1本と合計8つだ。昨日よりは良くなっている。
絶対良くなる。
岩崎投手もそう言っていたので、信じて待ちたいと思います。
阪神:大竹/石井(1/4)、島本(1/4)、漆原(1/4)、桐敷、岩崎-坂本
楽天:内/ターリー、渡辺翔、則本-太田
6月6日 阪神vs楽天(甲子園球場) 1-4/●
今日は誰が一軍登録されるのだろうかと、朝から多くのファンが待ち構えていた。報道機関によって書いていることが異なるため(というかこの朝はサンスポしか名前をあげて書いていなかった)、確信のもてないまま16時頃の発表を見ると、まさかの昇格なし。
2人欠いたままの戦力で、大丈夫なのだろうかと不安に思っていた仕事終わり、スポナビを開くと、1回の表で2点先制されていた。
昨日の展開の後なので、2点が重い。
3回の裏、先発西投手のタイムリーで1点返すも、4回の表に2失点で1-4となった。
3点差とはいえまだ4回。チームの調子が良いときであれば「まだまだいける」と感じるところだろう。
けれど、特に交流戦に入ってからの悪い流れがぬかるみのようにまとわりついている今は、チーム全体が、3点差をいつも以上に気負ってしまっているように感じられた。
4回の失点は西勇輝投手の捕球と送球のエラーも絡んでいたのだけれど、一方でこの日4安打のうちのひとつは西投手のものだ。自分がなんとかしなければという責任感ゆえのもののように感じた。
この日よかったのは、継投した富田投手と浜地投手が安定感のあるピッチングで0に抑えてくれたこと。
明日は少なくとも先発の伊藤投手の昇格は確定しているため、それにあわせて誰かはあがってくるだろう。
新しい風に空気を変えて欲しい。
阪神:西勇/富田(2)、浜地-梅野
楽天:藤井/宋家豪、鈴木翔-太田
翌朝の記事をみると佐藤輝明選手と豊田選手の昇格の話題がでていた。今度こそ本当でありますように。
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