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薄氷、接戦(5月21日〜23日/広島vs阪神●○○)

(写真は4/6のもの)


5月21日 広島vs阪神(マツダスタジアム) 6-2/●

週末を3連勝で終えた広島の好調を感じた試合だった。

阪神は1回の裏、先頭の秋山選手に2塁打を打たれたところからじりじりと後手に回ったような展開が続く。そこから2回、3回とピンチは続き5失点。
一方の攻撃では、出塁はするものの得点につながらない回が続く。
重苦しい雰囲気が続く中、それでも8回に反撃の狼煙をあげることができたのはよかった。

村上投手は先週、苦しい展開で130球を投げていたのもあるし、早く次の勝ちがついてほしい。

ちなみにこの日は静岡で行われていた二軍戦で現在ファームにいる佐藤輝明選手がホームランを打っていた。TLに流れてきた動画でその様子をみたけれど、真っ暗な夜空に白球が吸い込まれていく様子は気持ちが良かった。

それからこの日は昼休みにオールスターの中間発表もあった。
セ・リーグ先発投手の1位は才木投手。岩崎投手、近本選手も各部門のトップにいるのでぜひこのまま選ばれると嬉しい。特に才木投手は、選ばれたら初のオールスターだと思うのでぜひ選ばれてほしいな。

阪神:村上/富田、岡留-坂本
広島:床田/島内、黒原-板倉


5月22日 広島vs阪神(マツダスタジアム) 1-2/○

試合開始とともに、スマホに立て続けにスポナビからの通知が入る。
阪神に良いことがあった時しか通知が来ない設定なので、慌ててタイムカードを押し、社外に出てすぐ確認すると近本選手のツーベースヒットからの大山選手のタイムリーで1点先制していた。
昨日の重苦しい展開の翌日の1回からのこの展開には勇気づけられる。
しかもこの一打は大山選手の通算500打点とのこと。(めでたい)

続けて3回表にも、近本選手が選んだ四球から中野選手のセーフティバント、そして大山選手の犠牲フライで追加点。
野球をみていると、コンスタントな「抑える力」や「得点力」はもちろん重要なのだけど、「良いタイミング」での活躍はなおさら印象に残るものなんだなと思う。

今日の先発、大竹投手も緩急を使い分ける丁寧な投球で、相手打線を抑えていく。
特に面白いなと思ったのが6回の秋山選手の打席でストライクゾーンの右側(秋山選手は左打者なのでアウトコースと言うのかな?)にボールをあつめていたこと。おそらく第1、第2の打席が伏線になっての展開なんだと思うけれど、自分の展開に引き込んでいる感じがして貫禄があるなと思った。
広島戦に強いと言われる大竹投手はこの日も7回無失点。広島戦はこの日の結果をもって通算9試合7勝0敗となった。

8回は桐敷投手が抑え、9回の裏には岩崎投手が登場。
こういうのは相性もあるんだとは思いますが、なかなかストライクをとってもらえず見てるこちらが気を揉んでしまうような展開の中、一時は満塁のピンチを迎えるもなんとか失点は1に抑えて勝利。

1点を追加されたとき、広島側はもちろんサヨナラを期待して盛り上がる。一方の阪神側からみてもあと1人のタイミングで、画面越しにも場内が騒然となっている様子がよくわかる。
3塁側のカメラが岩崎投手の横顔を映す。真っ赤に揺れる客席を背後に、マウンド上の投手だけが、運命が分たれる一瞬を前に、周囲から切り離された、まるで電話ボックスの中のような静かな顔をしている。
野球の魅力はいくつもあるけれど、
自分はきっと、この瞬間を見たくて野球を見ているんだろうなと思う。
あと一球。

阪神:大竹/桐敷、岩崎-坂本
広島:森下/森浦、塹江、會澤-石原


5月23日 広島vs阪神 1-2/○

今季ここまで好投を続けていながらなかなか勝利に恵まれていない西勇輝投手の先発6試合目。
1回、昨日2打点の活躍をみせた大山選手のタイムリーで先制。

西勇輝投手は今日も安定感のあるピッチングで試合を先導していく。
阪神、広島ともにチャンスを作る場面もありつつ、2〜6回は0行進(という言い回しを最近覚えました(使ってみたかった))。
どこかに昨夜の余韻が残る中、追加点がほしいな……と思いながらみていた7回の表、西勇投手の代打でミエセス選手が四球を選んで出塁、1アウト1塁の状況で中野選手が内野安打、広島守備の悪送球も絡んで2、3塁にチャンスを広げる。そして森下選手の犠牲フライで1点を追加した。

しかし、0-2で一息、と思いきや8回裏にノイジー選手の珍しい捕球ミスがあり1点を追加される。1塁から一気に走った野間選手もすごい。

9回表には満塁のチャンスを作るも得点はならず。
9回裏、1点差という厳しい場面で登場したのはゲラ投手。2番手矢野選手のヒットからじりじりとチャンスを広げられハラハラしたけれど、最後は4-6-3のダブルプレーで試合終了。
昨日に続いて接戦を制する土俵際の強さを感じた試合だった。

今日、幾度もピンチを救ってくれたのが中野選手の守備だった。
1点を追加された8回裏、ノイジー選手の後逸があった後の流れを持っていかれそうな場面で、板倉選手の打球を背走ジャンピングキャッチ。試合を締め括ったダブルプレーも中野選手を起点としたものだった。ハラハラする試合見終わった後は、ひたすら中野選手に感謝をしたくなりました。
あと近本選手が3日連続のマルチヒットなのもさすがだ。頼りになる1、2番。

阪神:西勇/石井(1.5)、桐敷(0.5)、ゲラ-梅野
広島:ハッチ/中﨑、塹江、矢崎、黒原、ケムナ-石原

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