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火曜、引き分け、突破口(6月25日〜27日/阪神vs中日●△○) 

(写真は昨年8/6のもの)


6月25日 阪神vs中日(倉敷マスカットスタジアム) 0-1/●


 23日の雨天中止をきっかけに、今シーズンはずっと日曜日に投げていた才木投手が火曜日を担当することになった。そして今日の試合は、年に一度の倉敷マスカットスタジアムでの試合。

 今年何度も連敗を止めてくれた才木投手は、2024年の阪神タイガースにとって希望の星のような存在だ。
 だからこそ火曜日に、という監督の意図もわかる。
 そして結果として、今日も才木投手は素晴らしいピッチングを見せてくれたと思う。
 ただ、火曜はほかのチームももちろん、一推しの投手を出すことの多い曜日。今日の中日の先発、小笠原投手は試合前の段階で防御率2.07とここまでも好投してきたことがわかる。つまり投手戦になる確率がたかく、だからこそ先に点を取られてはいけない試合だったのだと思います。

 できる限り急いで帰宅をして家についたのが4回の表。
 才木投手が2アウト満塁のピンチを背負いながらの加藤選手の打席。2ストライクから2球続けてフォークをワンバウンドさせて2ボール。そしてストレートを投げるもボールの判定。ここまでくるとストレートを投げにくいだろうと思うのに、次もストレートでファウル、そしてもう1回、ストレートを投げて空振り三振に抑え込む。自分の武器はストレートであるという意思表示のような素晴らしい一球だった。

 阪神、中日ともにヒットは出るも得点につながらず、守備の好プレーで盛り上げていく中、今シーズン阪神から中日へ移籍した板山選手のタイムリーによって、ついに中日が先制。
 活躍は嬉しい気持ちもありつつ、今日のこの0-0の展開での1点が重くのしかかる。

 9回裏、中日は守護神ライデル・マルティネス投手がマウンドにあがった。
 素晴らしい投手なのは分かっているけど、なんとか、という気持ちで見守っていると、2アウトランナーなしの状況で佐藤輝明選手がヒットを打った。すかさず代走、植田選手が告げられる。そして梅野捕手の打順で代打を告げられた渡邊選手が四球を選んだ。その間に植田選手は盗塁も成功、渡邊選手にも代走熊谷選手がおくられての2アウト1、2塁。

 最後の打席に立ったのは糸原選手で、結果的には0-1で試合終了となった。
 けれど、久しぶりになんとしても勝つという気概を感じる采配と、それに応えようとする選手の意気込みを感じる9回だった気がした。

 才木投手に2つ目の負けがついてしまったのは悔しい。
 ただ今日の試合を終えて、勝利数と奪三振数でリーグトップに立っているとのこと。

 岡田監督のコメントも久しぶりに前向きだった。

阪神:才木/漆原-梅野
中日:小笠原/松山、マルティネス-加藤匠


再会は持ち越し

 今日、中日の先発小笠原選手と今一軍で頭角を表している豊田選手は、東海大相模高校時代のチームメイトで、甲子園優勝を飾った年のエースと4番だったのだという。

 この記事を読んでから、いつか2人の対決を見てみたいなと思っていたので、今日豊田選手に出番がなかったのは残念だったけれど、まだチャンスがあると信じて今後の楽しみにしたいなと思いました。




6月26日 阪神vs中日(甲子園) 1-1/△


 いつも帰りのエレベーターで一緒になるメンバーと、やっと水曜日が終わりましたねなどと言い合いながら退社。帰りながらスポナビを見ていると、1回の表、大竹投手が満塁のピンチを招きつつもなんとか0に抑えて切り抜けていた。

 帰宅したのは4回の裏が始まったところ。2アウトランナーなしの状況で前川選手が出塁すると、続く佐藤選手がフェンス上部に当たる、あともう少しでホームランという大きな当たりで前川選手を返し、1点先制。ホームランにならなかったのは悔しいけれど、前川選手、佐藤選手が繋がっての1点はとても嬉しかった。

 6回表、中日:細川選手のソロホームランで同点。

 9回裏、森下選手が本日2回めのデッドボール(ガードに当たっていたけど、手だったのでひやっとした)で出塁すると植田選手が代走に出る。続く前川選手が2塁打をうち1アウト2、3塁で佐藤輝明選手が敬遠され満塁となるも、続くヒットは出ず、1-1のまま延長戦に突入した。

 印象に残ったのは10回の裏。
 2アウトから中野選手の二塁打で代打は昨夜出番のなかった豊田選手。粘って7球目のスライダーを2塁方向へ打ち、1塁へヘッドスライディングでセーフ判定に。この時、中日:田中選手の捕球してからの送球もすごかったので、よくぞ間に合ったと思ったし気迫を感じるプレーだった。

 ただしこの回も得点はならず。
 阪神、中日ともに継投でも0を並べていき1-1の同点で試合終了となった。

 相変わらず得点が少ないのは気になるけれど、佐藤選手久しぶりの打点、豊田選手のチャンスを掴むプレー、それからリリーフ陣の活躍など、嬉しい要素もいろいろあった。
 一軍合流してから今まで出番のなかったゲラ投手も久しぶりの登板で0に抑えていたし、連投となった漆原選手も1アウト満塁まで追い込まれながらも最後ダブルプレーにしとめたところはしびれた。

 試合を見ながらとうもろこしの炊き込みご飯を作ったら大変美味しくできたので満足しました。
 週末は久しぶりの現地予定なので今から天気予報をみてそわそわしている。

阪神:大竹/石井、ゲラ、桐敷、岩崎、漆原-坂本、梅野
中日:涌井/齋藤、清水、松山、橋本、祖父江、マルティネス-宇佐見、加藤匠



6月27日 阪神vs中日(甲子園) 8-1/○


 19半頃、夕食の支度をしていたところにラッキーセブンの音楽が聞こえてきて「もう7回?」と思った。

 今日は近本選手が今季初めてスタメンを外れ、島田選手が1番に起用されての試合スタート。
 1回で中日、阪神ともにチャンスを作ったものの得点はならず、それ以降は複数の走者が出る場面はなく0が並んでいた。

 今日の先発は火曜からスライドしての村上頌樹投手。なんと最後の勝利が4月30日の今シーズン初完投試合で、それ以降勝ちから遠ざかっていた。決して調子が悪かったわけではない。援護がない中でも、丁寧なピッチングを続けていたのをファンなら皆知っている。

 そして今日の村上投手は、特に調子がよさそうに感じられた。
 だから今日こそは、と思う一方で、今日のように終盤まで0が並んでいると、もう「1点」をどちらが取るかというような圧迫感を感じるようになってしまっているところもあった。

 そんな中でのラッキーセブンだった。

 7回裏、先頭の中野選手が出塁する。森下選手の打球が投手の足元に飛び、1、3塁。そして3番手の大山選手のタイムリーでついに1点が入った。
 ここで一瞬、この1点を守る展開になるのかな、と思った。
 しかし続く前川選手のタイムリーで2点目、佐藤輝明選手のタイムリーでさらに2点を追加してこの回4得点。もしかしたらという気持ちが湧いてくる。

 雨足が強くなってきたけれど、選手の顔が明るい、村上投手の顔も綻んでいる。中継で聞こえてくる応援歌も心なしか声が明るく聞こえる。

 そして8回裏、先頭島田選手が出塁、続く中野選手のヒットで1、2塁。そして森下選手のタイムリーで1点を追加、大山選手が選んだ四球で満塁となった後、前川選手、佐藤選手がまたしてもタイムリーを打ち8-0となった。
 ラッキーではない、長いトンネルを抜けた手応えのように感じられた8回だった。

 9回表、完投完封に挑むが中日も細川選手、石川選手、そして福永選手とヒットが続いて1点を返されたところで投手交代。
 富田投手が試合を引き継ぎ、2つのアウトをとって試合終了となった。

 ヒーローインタビューは3勝目の村上投手と、前川投手、佐藤輝明選手。
前川選手が「今日はお兄ちゃんの誕生日です」と言っていて、そういえば昨年の初ヒーローインタビューでも「お兄ちゃんの誕生日」と言っていたのを思い出した。

 そして今日の勝利で岡田監督は監督通算700勝とのこと。おめでとうございます。

阪神:村上/富田-梅野
中日:梅津/齋藤、フェリス、田島、勝野-宇佐見

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