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ゴールデンウィーク、10日間の休暇で気づいたこと10個|その2 「お日様と木漏れ日が必要」

生まれ育ったのが田舎だからか、私はどうも自然を感じられる場所がないと生きていけない、ということに気が付いた。

それも、窓の外から景色を眺めるのでは不十分。窓を開けっぱなしていくら風が吹き込んできていたとしても、それも不十分。自宅の最寄り駅に一つ、隣駅に二つ、テラス席のあるカフェを知っている。とても居心地が良いカフェだ。でも毎日行くとやはりお金もかかるので、自宅カフェ化を目指した時もあり、GWもまたやってみたのだがやはり気分が滅入ってしまった。

やはり「お日様と木漏れ日」というには私の人生を最低限安定させるためにに欠かせないようだ。将来の家には庭・テラスがあることが必須条件になりそうだ。しかし庭付きの家となると一軒家ということか。なんだかメンテナンスが大変なことになりそうだ。

じゃあもしマンションとかで、ベランダがある物件はどうだろうか。何階建ての何階かわからないけど、そのテラスをお日様は覗くだろうか。風はさわやかに通るだろうか。雨はザーザー、しとしと降るだろうか。夏の朝は心地よく、昼に木漏れ日は揺れるだろうか。冬にブランケットが柔らかく、キャンドルは合うだろうか。

違うのだろうな。私が好きになったテラス席のあるカフェやレストランは、たいてい一階に開放的なテラス席が設けられていて、木々がゆれて、少なくとも目前180度が風通しがよく圧迫感が全くない場所だった。必ずしも地面は土ではないのだけど、地面というのが何となく安心につながっているのかもしれない。

福岡の田舎から大学進学と同時に上京したが、上京先はまた田舎だった。自然に囲まれていて、のびのびと生活できる環境だったが、なんだか言い表せない違和感もあった。図書館は大きく、寮はスタイリッシュで、当時学生の私には文句の言いようのないキャンパス。でも今思えば、もっとテラス席が充実していたら、もっともっと心地よかったと思う。芝生は合ったけど、芝生でくつろぐのってちょっと準備が必要。机といすがあるわけじゃないから姿勢も悪くなるし。芝って朝露で濡れてたりするし。

そして人目がないことも大事だ。カフェのように他人がいるのは良いけど、知り合いはお断り。井戸端会議が定例になったら居心地が悪くなると思う。だからやっぱり、テラス付きの家に住むのがベストかな。

先日実家に帰ったとき、朝から薪を焚いて、そこで芋を焼き、パンを焼き、コーヒーを入れて、肉を焼き、気づいたら外は暗くなり、両親や姉家族が集まり、温かい幸せな時間を過ごした。

子どものころ、実は家の中で寝てばかりいた私。季節が春でも冬でも、日差しがある天気の良い日、父はカーテンも窓もバッと開けてしまって、「外はこんなに気持ちいいぞ」と言う。私はリビングのソファーで毛布にくるまって、「閉めてよ」と父に文句をいう。外の心地よさなんて理解できなかった。

そんな日と、同じような気温だと思う。私が特に好きなのは。

スペインを初めて旅したのは、大学2年の夏だった。昼間は灼熱の太陽だけど、朝はとても涼しい。歩いては休み、歩いては休む。そんな休憩を取る
カフェの居心地の良いこと。そんな空気と、非日常な日常、面白い人々との出会いに惚れ込み、翌年も飛び立った。そこでの経験も、「お日様と木漏れ日」を、私の人生に必須のものにさせていると思う

一日に一度は家の外に出ること。本を読んだり勉強したり、外でくつろぐ場所があること。外なら何でもいいわけではなくて、お日様と木漏れ日があるテラスが最適ってこと。

以上が、ゴールデンウィーク2024で気づいた二つ目のこと。


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