つくしについて

今回は、皆様にお伝えしたいことがあり、
一個人として発信したかったので、久しぶりにnoteを書きました。

長文です。


つくしについて、今後について、僕個人の想い、
を書きます。




実情


つくしは、発足から15年、会社になって3年目に入るところです。
始まりは、通っていた専門学校の仲間とグループ展つくし荘を開催したことでした。詳しい説明は省きますが、それから会社員をしながら活動を続け、一念発起して会社員をやめてつくしを法人化しました。

そしてその集大成として、今年2月に土筆座という大企画を開催しました。


つくしは僕の趣味で始まり、仲間や作家さんお客さんの力を借りて、ここまで生きて来れました。15年といえば、0歳の子が高校に入学するくらいの時間の長さです。

ですので、僕の大人になってからの人生はほぼつくし一色です。

これはもはや、つくし=僕です。


つくしで起こるすべてのことは、すべて僕個人に向きます。
例えば、イベントに出展作家さんが遊びに来てくれて参加して良かった!と言ってくださると、自分ごととして本当にうれしいです。
一方、例えばSNSで軽い気持ちだったとしてもぜんぜん面白くなかった!と言われると、ひどく傷つきます。(ハートが脆い僕がわるいんですが)

今までもいろんなことがありましたが、若い頃は無我夢中に走っていて、いろいろ落とし物をしながらそれでも走り切れる規模だったりそもそも趣味の領域でしたが、
会社になって規模もお金も大きくなってきて、つくしのスタッフや自分の家族を養う立場になり、僕ももう若くありません。

そして、集大成の土筆座を終え一区切りし、
今までを振り返ったり先を見据えたりしている中、いろんなこともあり、今後の活動について辛く悩みました。

悩むうちに、"つくし=僕"と"長く続けて来たからこそ"の2つの課題が浮き彫りになりました。



つくし=僕


"つくし=僕"になっている運営方法は、変える必要があり、
というか…、現状のままですとムリという結論に達しました。

僕の趣味的にこだわりすぎちゃう つくしクオリティで、ここまで続いてきたのかもしれませんが、つくし=僕個人だからこそ、1人の人間としてのキャパシティや粗の問題で、迷惑をかけてしまった方もいると把握しています。
※これまで3000人以上作家さんに出展いただきましたが、もう出さないよ!という方も多くいると思います


今回、自分が築いたことを叩き壊す結果になり、
熱意や希望の収めどころも見失いました。
※だれかを責めるなんて微塵もなく、つくしで起きたことはすべて僕の責任です


でも、そんな僕に、手を差し伸べてくれる方々がいました。
応援しているから!と。

そのおかげで、今この記事を書けています。


つくしの活動を改めることは必須です。
そのことについて、続けて書きます。



長く続けて来たからこそ


今回、つくしの企画や内容について、見つめ直す機会になりました。

イベンターさんやギャラリーさんが色々な企画を打ち出していますが、つくしはもしかしたら特殊な成長をしていたのかもとも思いました。
※自前のギャラリーがあるわけではなく、色々すぎる場所で色々すぎる企画を開催するようなチームと他に出会ったことは今のところないので、特殊かもと

また、名古屋という土地柄で、
(明確な自覚はないのですが名古屋のアート界隈は平和感あるよねとたまに言われます)
10年以上の趣味が功を奏して(?)法人化してということも稀かもと。


企画や内容の考え方を改めるうえで、
なぜ、なにが違っていってしまったのかは、3つ原因があったと考えました。


まずは、

友達や知り合いの駆け出し作家さんたちとグループ展をしていたような初期の時代から、活躍されている作家さんともイベントを開催できるようになり、

昔からの(駆け出し作家さんに向けた)良さと、
近年増えてきた(活躍されている作家さんにとっての)良さが、
混同した企画になったりし、どっちつかずな状態にもなっていた。


次に、

活動が長いからこそ、改善に次ぐ改善で、改善が行きすぎる部分もあった。


そして、

趣味から会社になり、利益やスタッフの稼働に伴う効率化を求めるあまり、効率が行きすぎる部分もあった。


そんなこんなで、どこかチグハグな設定も生まれていたと理解しました。

もちろん、100人中100人が大満足な企画はないと思いますが、募集時にもっと明確に企画の趣旨が伝えれれば、100人中70人くらいは大満足を目指せるかもしれません。
今後は、作家さんやお客さんの属性を理解し、企画の立案しなければと思いました。

そして、最終的に次の課題が浮き彫りになりました。



名古屋でどう活動するか


周知の事実だとは思いますが、東京や大阪のほうが、アートシーンは盛り上がっています。今さらそれが課題なの?と感じると思いますが、
コロナ禍中は非常事態でしたし、コロナ以前は法人化していない趣味領域でしたし、

改めて土壌や将来を見極めて、名古屋らしい/名古屋だからこその活動を考えなければと。

不況(物価高騰)が如実になり、半端な趣向品は売れにくくなっているという商業現場の声もよく聞こえてきたり、
また、日本の人口が今後減り、経済的に縮小することは確定していたりします。(ただでさえ、日本のアート市場は小さいらしいので、大問題ですね)

そして、AIイラストの進化も無視できません。


名古屋でどう活動するべきか。



最後に


長くなりましたが、ここで書き終えます。

最後に明確な報告として、
つくしに大きな変化がありますので、よろしくお願いします。ということです。
どうなるかはまだ分かりませんー!

ひとまず、

なにより、15年間続けて来られたことに感謝をしています。

これまで支えて来てくれた仲間たちと、
期待を添えて出展してくださった作家の皆さん、
作品を楽しんでくださったアートファンの皆さん、

ありがとうございます。


つくし代表/市本

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