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自動車塗装初心者講座 淡色系の調色と塗装の注意点

いちころです。

近頃国産車でも外車でも、塗りにくくて
調色しにくい色がどんどん出てきてますよね。

マツダの46G。マシーングレー。
スズキのZFT チャンピオンイエロー。

その他、キャンディカラーのようなクルマが
各メーカーからどんどん発売されています。

本音を言うと、
『コレ、合うのか?』
という色もいっぱいあるし、作って採用した人に
本気で文句を言いたくなることも実際あります。

皆さんもそんな感じではないですか?
いや、カッコいいし、綺麗なのは認めるんですけどね。

そして僕たち塗装屋は、そんな難解な色でも、
何とかしないといけないのが辛い所です。

で、そんな難解な色の中でも、
昔からある色で難易度が高い色があります。

それが今回解説する『淡色系メタリック』。

ピンクや水色などのメタリックです。

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例えばこんな感じの色ですね。

まずなんですが、この色の何が難しいのか?というと、
『色が留まらない』『ボカシにくい』
という所です。

実際、僕も最初のころは相当苦労しました。

いくら塗り重ねても、色が留まらなかったり、
塗りこみすぎて黒っぽくなってしまったり、
留まったかと思えば、今度はキワがボケなかったりと
もう散々です。

『淡色系メタリックはやりにくい!』
『ピンクはボケない!』
『キライ!』

という人も多いんじゃないですかね。
実際難しいですしね。僕も嫌いです。

でも、その難しいと思っていた色もやり方さえ分かれば、
何のことはない、普通の色と同じように塗ることが出来るんですよ。
『今までの苦労は何だったんだ?』
そう思うくらいにあっけなく。

そのやり方を知りたくないですか?
今回解説するのは、難しい色を綺麗に塗る方法です。

その方法を、

・ムーヴ2台(T22)
・ミラココア(T24)

どちらもピンクメタリックなんですが、
この3台を例に挙げて解説していきます。

このnoteに書かれていることを実践すれば、

・淡色系の隠蔽
・ムラの処理
・ボカシぎわの処理

これらを改善し、苦手だったピックメタリックの塗りを
改善することが出来ます。

台数をこなし、改善に改善を重ねた僕の塗装方法、
そして考え方を解説していくので、
興味のある方は下へお進みください。


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