小学1年生と保育園児の母が法人を作る記録その②:コワーキングスペース探し

いま、私はコワーキングスペースを探している。

どんなオフィスで働きたいかというと、①自宅からのアクセスのよさ、②住所利用・登記ができること、③コラボレーションの可能性がある事業をされていたり、私自身では思いつかないアイデアやビジネスを持っている方と出会える「場」であること、④会議室があること、⑤できればシェアキッチンもあると嬉しいけどなくても大丈夫です・・・、という条件で探している。

まだ娘が生まれていなかった頃、ある素敵なコワーキングスペースに籍を置かせてもらっていた。そこは、コラボレーションが生まれる「場」としてフリーランス界隈だけでなく企業勤めの方たちにも知名度が高く、また、メンバーの皆さんもかなり多彩なひとばかりだった。自分もその仲間入りをしたいと登録したのだが、自宅からやや遠く、保育園に預け始めの息子はよく熱を出して呼び出しが来るし、入居はしているが全くオフィスに顔を出さない、バーチャルオフィスとしての利用しかしなかったので、1年ほどたった頃に卒業した。以来、フルタイム正社員だった頃は所属先のオフィスで働いていたし、現在は業務委託をいただいている企業のオフィスで作業したり、ドロップインのワーキングスペースを利用したり、オンライン会議のときにはわざわざその1時間だけは自宅に戻ったりもしている。その状態で、現状はほぼ不便なく仕事をしているのだが、法人設立をするにあたり登記できるオフィスが必要になったことと、ひとりでビジネスプランを形にするには限界を感じてきたので広い意味での「仲間」が欲しくなったこと、そして、打ち合わせや取材対応なども発生し始めているため、カフェでのノマドワークも捨てがたいが会議室のあるオフィスに入居しようと決めた。

当初、料理教室ができるから、という理由でシェアキッチンメインでオフィスを探していたのだが、冷静に考えて「まなびキッチン(仮)」を実施するリアルキッチンの場所を決めてしまったらその界隈の子どもたちだけがキッチンに来ることができて、あとの子どもたちは全員オンライン参加になってしまうことに気づいたので、シェアキッチンの優先度を下げた。リアルキッチンは都内・東京近郊、そして事業が拡大すれば他の地域にも活動場所を開拓し、オンライン参加での居住地間格差だけでなく、リアル参加についても「どこに住んでいても参加できる・全国の同世代の子供たちとレッスンを受講できる」という環境を整えていく予定。

というわけで残すところの条件は①自宅からのアクセス、②住所利用、③仲間・アイデアづくり、④会議室となったので、気になるオフィスに片っ端から問い合わせを入れて内覧をさせてもらっている。

内覧は、各社のキャラクターが見え隠れするとても楽しい企業訪問。ざっくり短時間でオフィスの設備などを見せてくれる「機能・効率型」のオフィスは、年の瀬の打ち合わせまみれの多忙なひとにはきっとありがたいはず。丁寧にこちらの想いやオフィスへ期待することをヒアリングし、なんなら担当者の方のバックグラウンドまで聞かせてもらって「あーまた脱線しちゃいましたね」なんて話が盛り上がる「パッション・ストーリー型」のオフィスもあれば、入居者の方と既にほのかに交流させていただける「おばあちゃんちの縁側型」まで。後者2類型については、たとえコワーキング会員として入居はせずとも、ドロップイン利用でちょくちょく通うだろうな・・・・という予感もしはじめている。

過去1年半ほどのフリーランス生活の中で、当時の事業・活動内容には必要なかったものの、これから事業を創って加速していく、というフェーズには、コワーキングスペースは必要条件だし、もくもくと作業したりアイデアを練る時間も大事な一方で、もっとひとや社会と新たな出会いをしていく必要があるな、と感じた。インプットなしにはアウトプットはできぬ。

さて、年末までに果たして入居オフィスは決定するかしら・・・