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すずらんの街灯の下で 湧水がとめどなく 夜に生まれる旋律を 涼やかに染色している 街灯から…
世界の果て 異国の鈴の音 温かい泥 銀河を転写した布 ティンパニーの震える膜 世界の果て 行…
清明のベランダに出る 地上4階の高さに浮く 一畳にも満たない箱庭 怖がって片づけられなか…
『 春天・四句』 春霖を 飲んで微睡む 土曜の樹 竜天に 登るは見えず 靴濡れる 道道に 春のカミナリ 轟きて 淡雪の 白さ明日には 何処へと ─── 季語 春霖、春雷…三春 竜天に登る、淡雪…仲春 ─── 元気かい? 雨に雷、名残雪。 慌しい一日ですね。
ひとり暮らしになったなら 今日一日は手帳の中だけ ひとり暮らしになったなら デザート買って…
字ってなんだったのだろう 宿る神性 宿らせる力 墨の運びの 覚悟の固さ 墨の運びの 命のゆ…
幾重にも 幾重にも 光受け 影照らし 何を隠しているの いじらしい永遠の謎 秘めたるまま芳(…
運命の果実は野生なので 美味しいことなんて滅多にない エグかったり 酸っぱかったり 渋かったり そうでない事なんて途轍もなく稀だ だから人は アップルパイを作る 傷んだ箇所だけ削いで 砂糖とバターで炒める ラム酒とシナモン香和せて ちょっと煮るのね 重ねて潰して、重ねて潰して そうやってつくったパイ生地に包み フォークで模様をつけて 溶き卵でトリートメント施せば さあ いよいよオーブンで 運命を変容させるのだ さっき話したような 甘い果実を得た稀な人は 丸かじ