ちばる食堂1460日

おはようございます。お土産でもらった餃子のニンニクが凄すぎて睡眠中のゲップで目が覚めた市川貴章です。

ちばる食堂本日4周年‼️

僕は、2019年4月15日に認知症と診断された方を一般雇用する沖縄そば屋『ちばる食堂』をOpenさせました。

17年の介護現場での経験から認知症であってもできることはたくさんある。ただ、今の社会にはその『できること』を叶える環境がないことを知り、じゃー作ってしまおう!陽気なイベントではなく毎日働ける常設店を作ってしまおう!ってことで4年前の今日、愛知県岡崎市にちばる食堂は誕生しました。

Open時の初期メン

僕以外、全員認知症という世にも珍しい雇用形態な飲食店。どうなることかと思った人も多いし、絶対長く続かない、認知症を客寄せパンダにするなとか色々言われたなぁ。

でも、僕には自信があったよ
認知症は症状で忘れてしまうことはあるけど全てを失うわけではない。人一人ひとり大切に過ごした時間はあって、忘れてしまってることもあるけど、身についてることもたくさんある。何回でも繰り返し話せるほどの自慢できる経験談もある。

その何度でも言いたくなる自慢できる経験を大いに活かしてもらって、忘れてしまうことや忘れてしまったことは気にせず今を大切に生きてもらいたい。そして、今日の頑張った生き甲斐も明日には、いやっ今日すぐに忘れてしまうけど働いてるその瞬間はとても張り合いのある、やりがいのあるピチピチしたイキイキした時間であればいい。

って感じで続けてきた4年間
多くの飲食店が店を閉めるほどのコロナ禍にも
お客さんに感謝しあれやこれやの対策をしながら店を開け続け、認知症高齢者を雇用し続け月日が経った

まだ4年なのか、もぉ4年なのか分からないが

【良いこと!で終わらせない】
最近では世界の介護や福祉に触れる機会が多くある。日本だけでなく、世界を見ても僕らのちばる食堂のような形態はほぼない
就労支援や障害者雇用のような国からの補助をもらいながら営業する形はどこかしこにあるが、ノー補助は、ちばる食堂だけ。

ただここが難しいとこ。だからと言って
そこにこだわりすぎると、ビジネスモデルとして認知されずにいいことやってるねぇで終わってしまって、次に他に繋がらない。
あなただからできるんでしょっ!ってな具合。

だから最近ふと思うんだよね。
すんごい大袈裟な話だけど、例えばこの先ちばる食堂がノーベル平和賞を取ったとしましょう。取ったとして、その先どーなるんだ問題。

僕は変わらずに沖縄そばを作り続けて
おじいちゃんおばあちゃん達と働き続けるんだろうけど、、。

認知はされるけど、どーやって広がるんだ?
ってね。

でも、まぁいっか!

兎にも角にも今日から5年目がスタートする
世間に振り回されずに僕らは今日も沖縄そばを作り売り続けるよ!よかったら食べにきてね

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