![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83399723/rectangle_large_type_2_d6d52619339d0928210051862e2b2091.png?width=800)
奇跡体験!3度目に掴んだ真実の愛 (3)
「市川さん」とお別れしてから6年の月日が経ちました。その間わたしは、2回目の結婚と2回目の離婚を経験し、人生のどん底にいました...。
独りっきりの世界
金銭的な心配もなく、高層マンションでぬくぬくと暮らしていた生活が一変。40歳にして突然「独りっきりの世界」にぽーんと放り出されてしまいました。
![いったいどうすれば?](https://assets.st-note.com/img/1658809124065-jHW8pfm21l.png?width=800)
生きるために必要なお金を、独りで稼がなくてはならない。独りで眠り、独りで起きて、ご飯もお買い物もすべて独り。登壇が無い日は、一言も発することなく終わってしまう。
![独りってこういうことなんだ](https://assets.st-note.com/img/1658809034785-hbCxvjDlcB.png?width=800)
あまりにも寂しくて、何かと理由を付けては、別れた夫と会っていました。それがまた惨めに思えて。でも寂しくて。
![無間地獄に](https://assets.st-note.com/img/1658809035005-Xgo9ca7WmV.png?width=800)
春の陽気につられて
そんなことを繰り返しているうちに、季節は春を迎えようとしていました。ここがまさに分岐点。春らしい陽気につられて、気持ちが前向きになってきたのです。この時、冬を迎えていたならば、今のわたしは無かったかも。
![奇跡の布石](https://assets.st-note.com/img/1658809035185-EqvjLRfUYb.png)
毎年見に行っていた〇〇の桜。これを最後に、別れた夫と逢うのは止めにしよう。そう決心して、最後のお花見を楽しんでいました。そういえば、「市川さん」とも見に行ったなぁ。
![ほんのり思い出す](https://assets.st-note.com/img/1658809035488-tCIcaTqemf.png?width=800)
川に沿って延びる約4kmの桜並木。その年も多くの人で賑わっていました。わたしと元夫は適当な場所にシートを広げ、ぼんやりと桜を眺めたり、本を読んだりしていました。
![進撃の巨人読んでました](https://assets.st-note.com/img/1658809035688-Hfz7904p25.png?width=800)
ふと、周囲の桜をぐるっと見回した瞬間。心臓がどくん、どくんと、鳴りだしました。
![え?!](https://assets.st-note.com/img/1658809036206-JulQpEaSSL.png?width=800)
こんなことってあるのね
視界に飛び込んできたのは、見覚えのあるメガネ。この日、この時、この場所に?そんな偶然あるはずないよねっ!
![え?え?え?!](https://assets.st-note.com/img/1658809035896-FAtvRxAXkO.png?width=800)
呼吸を整えました。隣にいる元夫は気持ちよさげに桜を眺めています。勇気を出して、もう一度。さりげなく、あくまでさりげなく、左斜め後ろを振り返ってみる。
![あわわわわ!](https://assets.st-note.com/img/1658809036014-VkKAZ96Ob0.png?width=800)
衝撃の再会でした。この街出ていったんじゃなかったんかーい!!!市川さんっ!!!
振り返ってみて
わたしは映画と漫画と小説が大好きです。なぜなら、普通に暮らしていたら体験できないことを、知ったり感じたりできるから。
わたしの暮らしが普通かどうかはさておき、奇跡ってそうそう実体験できるものではないですよね。
1人目の夫とディズニーランドに行った時、彼のお友だちと偶然会ったことがあります。わたしは「え!こんなに人いるのに偶然会うなんて!すごい!」と思ったものです。
ところが彼は、「(ちっす)」と無言で手を挙げて去ったんです。会社のトイレで顔合わせた時みたいなうっすい反応に思わず、「えぇぇぇぇぇっ!ビックリしないの?!」と問い合わせました。
そういやそのお友だちも、ちっすで去っていったっけ。わたしの奇跡感度が敏感過ぎるのでしょうか。
しかし、今回のお話は、奇跡感度低めの人でも「それはデスティニーだね」とおしゃいます。だってだって、あの人ごみの中で、あの4kmの中で、半径2m以内に入るって。当然のように、心が決まったのでした。
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?