SCRAPと1万人超の参加者が見せてくれた夢と、団結力と、ものづくりの楽しさ
こんにちは。とあるIT企業で働くデザイナー、ichikawaと申します。
夢心地から覚めないうちに、昨日あった素敵な出来事を文字で記録しておこうと思います。
このnoteをご覧になっている方は、謎解きが好きな方・2021/01/16の大パーティーに参加された方が大半だと思いますので、様々な前提知識は割愛させていただきます。
（リアル脱出ゲームがよくわからない方は、こちらをご覧ください）
※この記事の画像の引用は全て株式会社SCRAP様とさせていただきます。
5年前、リアル脱出ゲームとの出会い
筆者はリアル脱出ゲームが大好きです。
始まりは5年前、高校時代の友人に人数合わせとして連れて行ってもらった「君は明日と消えていった」と言う公演がきっかけでした。
4人1組でチームを組む公演で、知り合いは一人だけしかいなかった。そんな状態で謎解きが好きでも嫌いでもない私が、よく知らない1時間3000円のゲームを知らない人たちとする。
最初は「本当に楽しめるのだろうか」と不安だらけでしたが、リアル脱出ゲームの、1時間でできるチームの団結力、謎解きの面白さ、ストーリーへの没入感に、公演が終わる頃には気づけば泣いていて、脱出失敗したと言うのに、満足感に満ちていました。
そんなリアル脱出ゲームの虜になってから、これまで120以上の脱出ゲームに参加してきました。
前置きが長くなってしまいましたが、コロナや、経済的理由や一緒にやるメンバーが少なくなったりなどを経て、一時期は"地方遠征もして、新しい公演待ち"の週3状態が、2020年は5,6回程度に落ち着いていました。
"元"脱出ゲームクラスタが、このイベントに参加したワケ
そんな中、スクラップメールマガジンに届いた「昔やったリアル脱出ゲーム大パーティーを、今度はオンラインでやるらしい」という情報に興味を持ちました。
このイベントは、自分が謎解きにのめり込んだきっかけになるイベントでもありました。
初夏の暑い西武ドームで、「こんなに謎解きが好きな人って多いんだ」と思ったこと。謎だらけの1日に、頭がすごく疲れたこと。謎解きの猛者たちの、異常な謎解きスピードに軽く引いたこと。そして、1万人もの人たちが競い合って、頭をフル回転させて、一つの物語に集中していたあの一体感。そんなたくさんの思い出が駆け巡り、参加を決めました。
終わらない宴からの脱出の当時の様子を、界隈で超有名なブロガーのギンさんがまとめております。是非こちらをご覧ください！↓↓
（ちなみに優勝トロフィーは下北沢の謎解きカフェswitchでみることができます✨
switchで行われるダンブルウィードさんの公演も遊び心あってすごくハッピーになるので、ぜひお越しください！）
オンラインリアル脱出ゲーム大パーティーの幕開け。
SCRAPはこの日の為に、すごく膨大な量のコンテンツを用意していました。
・初心者用にはノンスタ井上さんの「ウェルカム謎解き」
・3000円以上かかるのを無料で受けれる「謎検模試」
・謎解きクラスター用の「100万謎」
・一人でもできる新作の「オンライン脱出ゲーム」
・一人でもできる新作の「リアル間違い探しオンライン」
・速解きを競い合う「謎解きバトル・ロワイアル」
・謎を作って応募する「10万円争奪ナゾコンテスト」
・サバンナ高橋さんの「リアル脱出ゲーム制作会議」
・千秋さん出演の「リアル脱出ゲーム対策セミナー」
・視聴者で勝敗が決まるクイズ番組「コメントでアンサー」
・視聴者の情報によって結末が変わる「オンライン・パパラッチ」
・特定のチケット特典の「横断謎解き」
・ファンクラブ限定の「大アフターパーティー」
・メインの「1万人オンラインリアル脱出ゲーム」
すごくないですか？横断謎解きとファンクラブ特典を除くすべてのコンテンツを、朝10時から夜10時まで、当日でも価格5600円で楽しめるんですよ？しかも、裏番で見れなかったものはアーカイブ配信で楽しめる。あまりにも破格すぎます。
筆者は家事をしながら緩く楽しんでいましたが、本当に一日を通して楽しめるお祭りでした。
このnoteでは、特に印象に残った二つをお話しようと思います。
Inside Theater オンライン・パパラッチ
リアルタイム参加者7000人以上の、オンライン・パパラッチ。
とある企業で4000万円の横領事件が発生！？その容疑者とされているのは、経理の女性社員。私たちは謎の慈善(?)組織・オンラインパパラッチのメンバーとして、1時間後に始まる記者会見までに、依頼者である女性社員の濡れ衣を晴らして真犯人を暴く…と言うあらすじです。
面白いのは、
「ネタバレ厳禁」のリアル脱出ゲームに対して、
「リーク情報必須」の体験型ゲームであったことです。
私たちオンラインパパラッチメンバーは、事件前後30分の監視カメラの情報をスクリーンショットをとってTwitterに投稿することで、依頼者や協力者に情報を教えます。
#オンラインパパラッチ でTwitter検索をすると、たくさんの情報が流れてきてすごく面白いです。さすがきださんの作品。オンライン・多数参加ならではの面白さ！リアルタイムで世界とつながっている団結感がすごく楽しかったです。
本当に、この日じゃないとできないゲームだなと思いました。
当時はTwitterのリアルタイムトレンドランキング1位になったほどでした。
#オンラインパパラッチ なんとトレンド1位に！！！
— リアル脱出ゲーム【公式】 (@realdgame) January 16, 2021
7000人以上の方にご参加いただいているようです✨
みなさんの情報共有が事件解明のカギ🗝
果たしてどんなエンディングに辿り着くのか、目が離せません！！#オンライン脱出大パーティー pic.twitter.com/dokb1yTOQC
終わらない公開捜査からの脱出
この日唯一のリアル脱出ゲームにして、伝説の脱出ゲーム。
今まで目にしてきたあらゆる情報を駆使して、放送終了までにたった一人の脱出成功者を目指すゲーム。まさに、1万人が目撃したリアルタイム謎解き、です。
ネタバレ解禁ゲームのためネタバレをしても良いのですが、私の拙い文章ではこの感動を伝えきれないと思いますので、何方か伝えるの上手な方のイベントレポートを楽しみにしています。
間違いなく2021年の公演ランキング1位になることでしょう。本当に珠玉の公演だったと思います。
筆者は脱出失敗してしまったのですが、この公演に参加して、私の中ではSCRAP代表・加藤さんの開会式の「常識を疑え」と言う言葉を思い出しました。
まさにその通り。あらゆる手段を使ってよりストーリーに没入し、常識を疑って謎に挑んだ猛者たちこそが脱出成功できた人たちだったのでしょう。
【感想】アーカイブ配信をみて改めて思ったこと
閉会の挨拶の時、代表の加藤さんはこんなことをおっしゃっていました。
2020年、信じられないようなことがたくさんありました。
それこそ、我々の常識を変えてしまうようなことがたくさん起こりました。
でも、その変わってしまった常識の中でこそ作れるものがあるのかなと思って、我々はこのオンラインの謎解きをずっと作り続けてきました。
そこでできたものを使って、そこでできたものを集めて、我々はパーティーを作りたいと思ったのです。
（中略）
エンターテイメントは、衣食住と同じ様に生活必需品です。
エンターテイメントがないと生きていけない人たちがいます。
エンターテイメントを作り続けていかないと生きていけない人たちがいます。
エンターテイメントがあるから、世界が動いていくのです。
それは守らなくてはいけない文化とかではありません。
絶対に必要な文化なのです。
これからもどんどん生まれていく。これからもどんどん発展していく文化が、エンターテイメントです。
我々はその一翼を担いながら、これからも新しいものを、日々、日々作り続けていきたいと思います。
約束したいことが、一つだけあります。
当たり前のことですが、我々は、我々の思う、一番おもしろいものを、これからもずっと作り続けていきます。
そして、我々が思う、一番おもしろいもの作り続けていく為に、ずっと考えていることは、「常識を疑わなくてはいけない」と言うことです。
どうぞ、2021年、常識を疑いながら、今までにないものすっごくおもしろいものを作っていきましょう。
そして楽しんでください。遊んでください。
作る人がいるならば、遊ぶ人がいないと成り立ちません。
どうぞ、おもしろい世界を作りましょう。
おもしろい世界が、豊かな生活を作ります。
豊かな生活から、もっとおもしろいエンターテイメントができます。
そして、おもしろいエンターテイメントは、さらにおもしろい世界を作ることでしょう。
今日がせめてその始まりのきっかけの日に、
誰かにとってなればいいなと思います。
月並みな表現ですが、すごく胸を打たれる演説でした。
そして私たちは先ほど、「常識を疑う」ことの素晴らしさを、オンラインリアル脱出ゲームを通して体感したばかりでした。
リアル脱出ゲームはコロナの影響をモロに受けたコンテンツであることは間違いないです。そんな中、こんなにも素敵なコンテンツを作って、1日で夢と、団結力と、ものづくりの楽しさを世界中に届けてくれた。
これ以上に創作意欲を書き立てられるものはありません。
畑は違えど、私もものづくりの一翼を担うものとして、常識を疑いながら「おもしろいもの」を作っていけたらなと思いました。
そして、そんなSCRAPのものづくりに驚かされながらも、私もまた「おもしろい世界」を作っていけたらいいなと思います。
SCRAP最高！
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