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市川市平和委員会、ついに結成

  千葉県の市川市で10月1日、平和委員会が発足しました。市内在住の会員が結成に向けて初めて集まって以来2年半、会議や企画を重ね、会員を増やしながらこの日を迎えました。
 発足に先立ち、ジャーナリストの伊藤千尋さんによる講演会が「戦争を回避する道を探ろう」と題して行われ、約90人が参加しました。伊藤さんは各地の軍備増強の実態を解説した上で、「『攻められたらどうする』という誘導尋問にだまされてはいけない」と指摘、「戦争しないためには平和の道を作るしかない。そのためには自分も相手も共に生きられる状態を作ることが必要」と訴えました。また、憲法9条は世界的普遍性があるとも指摘。「『国を守る』という発想は戦争への第一歩。他方、9条は国籍を越えて人類を守るものだ」と呼びかけました。

 講演会後に開かれた平和委員会の発足総会には約30人が参加。「平和新聞を読む会をやってほしい」「沖縄で進む基地強化反対の運動を現地にだけ任せていてはいけない。私も駅前に立ちたい」などと期待が語られました。活動方針として「核兵器廃絶平和都市宣言」を生かした市政を求めること、市川から海外で「殺し殺される自衛隊」を出さないために取り組むことなどを確認しました。
 この日も会員や平和新聞読者が新たに増え、35人の会員・読者でのスタートとなりました。

市長との懇談も

 発足に向けては会議を20回以上重ね、市議会で1984年に全会一致で可決された「核兵器廃絶平和都市宣言」をめぐる運動の学習会や、オスプレイに関する学習会を独自に開催したほか、平和行政に関して市長との懇談を行うなどしてきました。
 会の代表に選出された泉さんは、とりわけ市街地上空での軍用機の飛行に危機感を持っています。「いま何が起きているか、たくさんの市民に知ってもらうため、宣伝にも取り組みたい。日本国憲法を変えさせず、権力者に守らせるため頑張りたい」と抱負を語りました。
(平和新聞23年10月15日号掲載)

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