【全アクションファンに告ぐ】あなたは絶対、コードネームミラージュに撃ち抜かれル!

はじめに

忙しい人はこれだけでも見ていってください。

黒スーツで眼鏡のイケメン×高速の近接アクション。
好きな人はこれだけで釘付けだと思います、観るならHuluがオススメです、さあ!

~完~

……でもいいのですが。もうちょっと情報が欲しいという人も多いでしょう。
そこで今回は、ドラマ「コードネームミラージュ」の魅力について、全編鑑賞した立場から、重大なネタバレを避けながらお伝えしていきます。

ざっくり概要説明

2017年制作、30分枠×2クールのTVドラマです。原作は「サクラ大戦」などで知られる広井王子先生、主演は「仮面ライダーW」の桐山漣くん。
警察内に秘密裏に存在する特殊部隊が、通常の捜査での対応が難しい犯罪者たちを処理=殺害していく、というのが大まかなプロットです。そこに、警察内部の陰謀や悪のカリスマが絡んできたり。
主人公はその特殊部隊(K13)の隊員ミラージュ。圧倒的な戦闘能力とハイテク装備で、粛々と対象を殺していきます。


警察が舞台ですが、僕の印象だと「ダークな特撮」です。推理よりもアクションに特化した作りですし、技術とか現象のリアリティラインもSF寄り。そして結構な勢いで人が死にます、容赦なしの命の取り合い。

魅力①最速で殺しにいく、至近距離のガンアクション

ミラージュで一番多そうなのがこのスタイル。殺害禁止のミッションもありますが、基本は「遭遇したらお互い殺す気」です。ヘッドショットも満載。
障害物の多い狭い空間、数メートル以内での、格闘と拳銃を組み合わせた戦闘。「ジョン・ウィック」シリーズでも取り入れられた、CARシステム(実在の構え、最近の警察とかに取り入れられているとか)に近いとも言えます。短めに拳銃を持つの、真似したくなりません?

銃での撃ち合いって、ある程度の距離が空いていれば射撃スキルや位置取りの勝負になるじゃないですか。弾より速く動ける訳はないので、そこに格闘スキルが介在することもない。
しかし狭い空間、それこそ手が届く距離であれば、「撃たれるより先に射線からずれる/殴って体勢を崩す」が選択肢に入ってくる。「撃った方が早い」という合理性と、格闘の見栄えが両立する……というのは、「ジョン・ウィック」や「リベリオン」が評価された由縁でもありますが。

ミラージュはそれに加えて、アクロバティックな動きと射撃が綺麗に繋がっているんですね。例えばスライディングを挟むことで、相手が意識していない低い角度から撃ったり、障害物に身を隠したり。走りながら撃ったり、敵を盾にしたりなど、まさに現代忍者といった華麗な立ち回りが拝めます。敵も同じスタイルで反撃してきたときの芸術っぷりも凄まじい。
弾切れになってから格闘に移行したり、空のマガジンを武器にしたりと、「撃てなくなった」からの戦い方も隙なし。むしろ、銃が使えなくなって格闘戦に入ったときの「おかわりきた!」感が楽しすぎます。

勿論、格闘戦も充実しまくりです。隙のない打撃戦、お互いに有利な位置を奪い合うグラウンド、ときには大技でのフィニッシュも。速さだけでなく美しさも別格です、黒スーツのシルエットが映える……
そして非常に観やすいカメラワークになっているのもポイント。カットを細かく割ることもなく、動きの追いやすい映像になっています……それどころか、長回しが出てくるのも恐ろしい……

拳銃だけでなく、スマートに狙撃したり、景気よくフルオートでばら撒いたりも用意されています。終盤、愛車とのコンビによる、「平成の竜騎兵」な銃撃戦は必見。

魅力②刃物に鈍器、パルクール、カーチェイス……燃えるバトルのフルコース!

銃&格闘だけでなく。あらゆる武器、あらゆるシチュエーションが用意されている満漢全席っぷりも魅力です。

ミラージュは拳銃以外にも、メリケンサック+(それが変形した)スタン付き警棒を装備していまして。殺すなという指示が出たときには、バトン二刀流で並み居る敵を舞うように沈めています。
装備以外にも、「ある物はなんでも使う」スタイルが貫かれています。敵が持ってきた武器を奪って、ベルトを引っ張り合いながらの格闘になったり。凍った魚をバトンのように扱ったり……誤字じゃないです、ほんとに凍った魚なんですって。終盤では意外にも日本刀でのバトルがあったり。

そう、敵のバリエーションも非常に豊か。まず推したいのはバーサク系のナイフレディ、桜丘由比。

ノリノリでナイフの高速攻撃を仕掛けてくるんですが、その立ち回りが非常にトリッキーで。地面を転がりながら、足払いを織り交ぜて怒濤の下段コンボを繰り出したりとか。ここまで身体の柔軟さを押し出したアクションはなかなか見ないです。実写「るろうに剣心」が好きな人には刺さりそう。

そして17話での、白昼で市民を巻き込みながらの追走劇。
「HiGH&LOW」シリーズのRUDE BOYS、「SP 野望篇」の岡田チェイスにも匹敵する見応え、国内最高のパルクールアクションの一つだと思っています。障害物の越え方は勿論、通行人や掻き分け追っ手を振り切る、「人を支点にしたアクロバット」が格好よすぎました。スタントさん凄え。

人だけではありません、車も熱い。
ミラージュの愛車はAIと援護装備を搭載したハイテクの塊でして。

CVは朴さん、喋るのです(このことをライダーオタに話したら「ドライブのベルトさん!?」という反応が)

対象とのカーチェイスは勿論、銃弾の雨を受け止めたり、しまいには撥ね飛ばしたりなど、ミラージュの相棒として大活躍を見せてくれます。もちろん自律走行も可能、二人六脚(輪)のコンビネーションが冴えます。レーダーの描写だったりミラージュとのやり取りだったり、夢がぎっしり詰まったヒロイン(の一角)です。
ちなみにメインは車ですが、

バイクもあるよ!!

これらのアクションが繰り広げられるロケーションも、倉庫にクラブに廃墟に刑務所にカルト施設にとよりどりみどりです。特に中盤の刑務所戦は、敵の群れっぷりも理性の壊れっぷりも凄まじく、咆哮するショットガンを前に「ひでえの来た!」と大喜びでした。

魅力③可愛いハッカーから狂気のカリスマまで、属性が大渋滞なキャラクター陣

キャラがいいんです、裏も表も敵も味方も。

まずは主人公のミラージュ、任務の際は表情を変えずスマートに戦うのですが、任務外ではちょっと気の抜けた表情だったり、不器用と朴念仁の入り交じった表情がキュートだったりします。
そして後半のある事件で、潜んでいた心の痛みが爆発するシーン……それまでとの落差も響いて、とてつもない悲痛さが胸に刺さります。

まだまだいます、スーツイケメン。クールな面持ちに覗く、非情になりきれない優しさも見どころ。
「翔太郎に続いて氷川さんも!?」と思ったそこの貴方、呉島主任(久保田悠来さん)もいらっしゃいます。この辺も特撮ファンに勧めたいポイントなのですが、正義のヒーローとは真逆な世界観なのも確かなんですよね……

情報戦担当。記録を改竄したり信号機を操ったり標的を探したり、東京という情報化の進んだ街をあの手この手で操ります。移動の自由がない代わりにお取り寄せは許可されており、


グルメ三昧やひとりファッションショーで可愛い彩りを届けてくれます。ミラージュを巡ってロビンと喧嘩になったりするのもニヤニヤです。

渋い兄貴。ミラージュが突入した後の隠蔽を担当したり、ときには肩を並べて戦ったり。普段はサポート役ですが、荒事の出番が回ってきたときの熱演も見事。後半で凄まじい見せ場があります。

ミラージュ行きつけの食堂チーム、癒しです。眼鏡ガールのまり恵ちゃん、出るたびに「はい好き!!」の嵐でした……ちょっと報われない子ですが……

いわゆる「おやっさん」です。ミラージュやロビンと繰り広げるコントでは冷たくあしらわれることも多いキレ芸の名手ですが、いざというときのガッツにも惚れます。

一番偉い人。お茶目さと冷徹さのブレンドが効いています、クセになる声色。エンディングの後には、視聴者へありがたい説諭をくださるなど。

そしてボスキャラ、最近は筋肉でも名を馳せている武田真治さんによる、圧力MAXなカリスマっぷりに震えます。濃すぎる表情と超然とした台詞回しから滲む「俺が強者だ」感の強さ……
エンディングにもなっている「夜の女王のアリア」を聴いて自分の世界に入り込んだり、生肉をミキサーにかけた特製ジュースを愛飲したりなど、エキセントリックさも随一です。

この鯨岡、あらゆるコネクションに加えて常識外れの切り札も用意しており、想像もつかない手練手管でK13の障壁となります。オーバーテクノロジー気味なので推理物としての文法からは外れますが、オーバーだからこそ「こう来るんかい!?」で引き込み続けてくれる、そんなストーリーだと思います。

他にも魅力たっぷりなサイドキャラやゲストが目白押し。話のテンポの良さと捻りの強さで、グイグイ見続けること必至です。

おわりに

色々とお伝えしてきましたが。やはり、今作のアクションの水準の高さは異常です。スケールやCG使いでいえばハリウッドの超大作には敵わないかもしれませんが、スピードやキレでいえば「世界基準」を謳っても何の不足もないはずです。るろ剣やハイロー、ニチアサを観て「日本もやるな~」と盛り上がっていた人、そこで終わるのは勿体ない!

これ観るためだけにHulu登録するのも大アリだと思います、家でのエンタメを探している方は是非ご検討を。

最後に、今作でアクション監督を務められた園村健介さんについて。
アクション監督だと、福山雅治さんを中心に豪華すぎる大暴れが展開された「マンハント」(ジョン・ウー監督)。
他にも、「図書館戦争」「GANTZ」で下村勇二さんと組んでコーディネートを務めたり、メタルギアやデビルメイクライといったゲームに関わっていたりと、多彩なキャリアをお持ちの方なのですが。

初の監督作品「HYDRA」が、昨年から公開されています……といっても、地方に拡大していく途中でコロナショックに遭ってしまい、今は簡単に観にいけないのですが。

とはいえ、予告を観てもらえれば分かる通り、観たことのない高速×殺す気の格闘アクションが拝めるはずです。いずれ気兼ねなく応援できるときまで、是非このタイトルを覚えておいてもらえると!

という訳で、読んでくださりありがとうございました。新たな感動のきっかけになれば幸いです。


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東北住みの学生。カクヨムにて(市亀名義で)小説「Rainbow Noise」など執筆中。 アーティストfhánaを中心に、映画・小説・音楽など節操なく摂取中。 Twitter:@ichikamefina

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