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あいつ霞が関辞めるってよ

4月になりました。今年も多くの人が霞が関を去っていったようです。

コロナになって、就職したばかりでロクな研修もなくコロナ対策に放り込まれ、うろたえ、疲弊して辞めていった人の話を聞くとせつなくなります。

そして就職希望者は年々減少中。

コロナ前から減ってきてましたが、コロナになって益々減ってきているらしいですね。

辞める理由は前向きな理由、後ろ向きな理由、色々あるようだけど、最近、私も この業界、もういいかな…と心が離れてきています。

理由 その1:テレワークをしたがる私は評価しないと言われた

世の中にテレワークを推奨しながら、テレワークをする人はサボりで楽をしている、評価しないと上司から言われて衝撃を受ける。世の中とのギャップ、矛盾に何が正しいことなのか、これで部下が感染したらどう責任取るつもりなのか、と日々葛藤に耐えられなくなってきた。

理由 その2:長時間残業に価値を置く社風に疲れた

遅くまで残業していることが正義、評価するという価値基準に疲弊。こんな効率が悪く、持続可能性のない社風に疲労。こんな働き方ができるのは、体も健康な若く、妻が専業主婦で自分は家事をしなくていい人、または独身しかおらん。病気がちの人、体力のなくなった高齢者、家事をする人が働けない多様性のない集団で、多様性のある社会を想像して描くことなんて無理ではないかと思う。

理由 その3:なんのための政策なのかと思う

政治は強烈な毒にも薬にもなる劇薬だと思う。これ以上は…自粛。

理由 その4:職種で分断がある

わたしは元々、色んな職種のいるこの職場が好きだった。だけど、総合職、一般職、技術職などといったコミュニティで分断した考えを持つ人がいると知った。同じ職種で固まって、他業種にこんなに仕事を押し付け合ったり、責任をなすりつけあったりするのだと、失望した。

理由 その5:結局 男社会。

女はうるさいやつはオバハンらしい。女は、一定数管理職にしないといけないので、女ルートの出世街道があるから、女のライバルは女らしい。ジャイアンのように振る舞う同僚に対して、ヨイショして、いい気持にさせて、職場の雰囲気を良くするのは女の役割らしい。そういう女が、よくできた、うまく職場を円滑に回すデキた職業婦人らしい。そいつのご機嫌取りのために仕事してるんじゃないぞ?職場で小学生のように振る舞う人を注意すべきではないのか?

理由 その6:あからさまなマウンティングと手柄取りに終始する同僚に疲れた

行政の仕事って、チームワークだと思ってたんだけどな。。。名前が残るわけでもなし、言ったもん勝ちの世界なんだなあと。色んな人の土台作りのもとにできたものを、自分がやった、とよく言えるよな…ああ疲れた。

霞が関の仕事は、やはり世の中へのインパクトも大きい仕事ができて、とても意義がある仕事で、一生懸命やる価値のある仕事だと思います。それがあるから、ブラックな働き方でも、理不尽でも、我慢して耐えて、滅私奉公しているのだと思います。でも、やりがいを搾取され、自分の人間としての尊厳を貶められ、よくわからない価値観に従うことを強要されるのであれば、社会のために働くことと、個人としての尊厳や人生の生き方を守ることを天秤にかけるしかなくなりますね。

霞が関を去っていった人たちからは、仕事内容は本当にやりがいがあり、そこでしかできない仕事だと思うから、そこが一番の葛藤だったと聞きます。

コロナの社会になったことで、世の中の会社は1年前から大きな方向転換をしていってます。世の中にパソコンが入った時と同じ、それ以上のスピードで働き方が変わっていっていると思います。

霞が関の価値観もいい加減に変えていってほしいと思います。

そして、恋愛でも、大事にされないことで、いったん心が離れてしまったら、なかなか気持ちが戻らないように、霞が関も、働く一人一人の人達の人生の時間を大事にして、多様な生き方や働き方を認めて、時代錯誤の価値観はアップデートしていかないと、振られちゃうよ。