[霞が関の人の生態21]深夜のチキンレース
霞が関が不夜城なのはもう有名ですよね。夜中にビルの蛍光灯がキラキラ…
深夜になると、終電を逃した霞が関の人をキャッチしようとタクシーが列を連ねます。うわ〜いいお客さんなんだろうなあ。
深夜残業が続くのは、国会待機や国会答弁作成が大きな原因なのは前に記事に書きました。(他にも色々ありますけどね)
今回は、深夜まで及ぶ残業。終電なくなったらどうしてるの?について語っってみたいと思います。
まず、コロナになって終電時間がやや早まってますが、(省庁によるかもしれないけど)タクシーを使っていいのは夜中12時半から。
夜の11時くらいになってくると、
「ギリ終電で行けるか?いやもういっそのことタクシーか?」
という心のチキンレースになります。
国会系の残業じゃなかったら自分である程度帰る時間が決められるから、終電に駆け込むべく大急ぎで帰宅。国会系であれば、もう大体終わりかけであれば(エライ人や財務省に)「はよ答弁の返事くれ〜」と思いながら、ひたすら待ちます。
人によっては、中途半端な電車帰りだと帰宅に長時間がかかってしまうので、もういっそのことタクシーの方が乗り換えなくて、寝れるし、ありがてえ、という人もいます。
12時半過ぎてしまったら、それ以降はタクシーチケット受け取って、霞が関のビルに列をなしているタクシーに乗って帰宅です。タクシー代、実際かなりかかりますよね・・・(タクシー運転手さんにとって霞が関の人の残業はいい商売なんだと思います。これって経済回しているのか??)
しかしながら到底 今日は終電では帰れないな、せめて朝までに終わって欲しい・・・という日もあります。
深夜2時〜3時くらいになってくると、
「タクシー帰りするか、それとももう泊まっちゃうか?」
という第2のチキンレースになります。
しかも次の日は、大臣レクで朝の7時ね、とか言われちゃっていると、
「帰っている時間がもったいない」となってきます。
家に帰っても睡眠時間2時間くらい・・・家にデンして職場にリターンする無駄を考えつつ、お風呂も入らず、服も次の日一緒って、女子としてどうよ・・・という葛藤と、職場には仮眠室がないので、机に突っ伏して寝るか、事務椅子を並べて寝るか、どこかソファでも探して仮眠するしかない、明日誰かに寝ているところ見られるリスクが・・・どこでこっそり寝ようっていう葛藤が出てきます(ここが女性が少ない職場の辛いところ)。
とはいえ、もう何日も深夜残業になってくるとその恥じらいは消え失せますけどね。
昔は仮眠室があったそうですが、日中まで寝てしまう人がいたから撤去されたとか。(でも深夜まで働いているんだからいいやん、って思うけど)
タクシーで帰るのは諦め、職場で寝ると決め込んだ後、じゃあどこで寝ようか問題が出てきます。
よくやるのは、椅子を2〜3個並べて寝る(これは安定性が悪くて熟眠できない)。連日深夜残業とわかっている時は、人によっては、寝袋持参し床に寝ている人も。
しかし職場で一番ベストな寝床は、
「局長室のソファ!」それか「局長室の椅子!」
これが一番快適に寝られます。(私はやったことないですが)
局長室は夜中空いているので、そこに忍びこみ?寝る人は結構います。
局長も朝来て誰かが寝ていても、アルアルなのでそっとしてくれる人が多いようです。
ある日、同僚が
「夜中、局長室で寝てて、朝起きたら テーブルにパンと牛乳を置いてあった」
という話をしていて、局長のさりげない優しさに感動しました。
(ちょっとフツウの感覚に戻ると、朝職場に来たら 若者が自分の部屋で寝ているってとんでもない風景だろうけど。)
深夜残業は体調もバイオリズムもグラグラになるから、勘弁して欲しいです。せめて、もう、深夜残業はしょっちゅうあると世間にバレているんだから、大部屋でいいので仮眠室をください!!