韻を踏みたい踏みはず詩
あの日両足揃えて飛び込んだ
ネギの畑の草ん中
今や泥だらけのまま逃げ出した
ザマミロ役には立っていた
心苦しい胸ん中
くたくた煮えた肚ん中
きっとだれも悪気はなかったんだ
だけども罪ならあったんだ
満身創痍 お屋形様よ
海岸の波間に消えた
ぼくらの汗と涙のこと
その心に釘を刺すよ
最後の手紙を真っ赤な箱に
恩と痛みを書き込んで
呑んだ言葉は薬のようには
ぼくの痛み癒しはしない
ずっとあなたは善人だった
苦労も山とあるだろう
間違い探し迷宮入りでも
いつか見つけてくれないか
あの日かとり線香40分
キャベツ畑は炎天下
苗は活着せぬまま死にそうだ
人は心も体も死にそうだ
着信音がポッケん中
かけた時間と人件費
時間どろぼうは葉巻をふかし
契約したが運の尽き
空にまたたくカシオペア座よ
導いてくれはしないか
ぼくらの尽した時間は
水の泡と空に消える
最後の手紙を真っ赤な箱に
恩と痛みを書き込んで
呑んだ言葉は薬のようには
ぼくの痛み癒しはしない
ずっとあなたは善人だった
苦労も山とあるだろう
間違い探し迷宮入りでも
いつか見つけてくれないか
ネギの畑に落ちている
泥だらけのぼくの心
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