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虚無に傷つく

古い話を思い出して言葉にしていくと、思っていたよりずっと自分は傷ついていたのだなとわかります。
意味を成さない言葉を向けられてもその言葉に傷つくということはありません。
しかし、そのナンセンスな言い分が虚無であることはずいぶんと深く心を抉ります。

その言葉を発した相手が思うところとは別のところで僕は傷ついていたのだろうと思います。
意味を成さない言葉で時間を稼ぐのは、目の前の僕に居なくなってもらう為のおまじないとそう変わるところはないでしょう。
居なくなってほしいと本人も思っていたわけでもなく、その言葉が意味するところをわかっていなかったのだろうとも思います。

相手にほんのわずかでも僕の心を知ろうという気持ちがあれば、また何かが違ったかもしれません。
残念ながら僕がそれを要求することは出来ませんでした。

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