平均化訓練を振り返る

2020年の春頃に平均化訓練のそれまでの歩みを振り返ろうという試みがあり、それに向けて何人かが記事を書いていました。
ただ、ちょうどその頃から世の中はコロナ禍となり、振り返りの企画も途中のままお蔵入りとなってしまいました。
僕も記事の最初の書き出しだけ書き終わったところでそれきりになっています。
改めてそれを読み返してみると、歩みの振り返りとして重要なものはこの書き出しに全部書いてあるように思いました。
続きを書きたい気持ちはありますが、これ以上を書くのは思い出語りになってしまうのではないかと感じます。

僕が平均化訓練を始めたのは2013年9月1日のことだ。
たまたま受け取った落し物を渡す為にその会場にいる人に会いに行ったついでで、特別その体操に興味があったわけではなかった。
後から振り返れば何かしらの勉強会があると噂に聞いたことがあったり、あるいは「ぎゅーってやるとなんかなる」という話を聞いたことがあったりしたが、その程度の印象のものだった。
せっかく会場に来たし参加していこう、ということだったけれど、いざ体験してみると体操の感覚は鮮烈であり、何より「自分のやりたいことはこれだ」という確信じみた、不思議な納得があった。
何度か繰り返す一対一の体操の途中で僕を指導しつつ先生が「この人は今学んでいます」と周りで見ている人たちに向けて解説をしていた。
その最中は妙に冷静で、確かにこの体験を学びと呼ぶのはその通りだなと感じた。
そして問答無用で有無を言わせずに体操を体験してしまうことに楽しさも感じていた。
そのうちに「さっきと同じだね」と言われて体操の指導は終了した。

それからとにかく僕はこれがやりたいということになり、2020年の今に至るまで、東京で開催される講座にはほとんど顔を出している。
我ながらずいぶんと熱心に続けていると感じる。

今回、2013年以降、僕の経験した平均化訓練を振り返ってみたいと思う。
まずは名もなき鍛錬だった体操が平均化訓練の名前を得る2013年。
次に体操の紹介と指導があるだけだった講座が、解説と実習を中心としたものになるまでの2014年と2015年。
そして解説と実習が整理され理論化される2016年と2017年。
最後に講座が安定して開催されるようになる2018年と2019年。

この4つの時期に分けて、それぞれの時期に僕が何を感じ、何を考えていたかを書いていきたいと思う。
僕はあまり記録を残しておく習慣がないので、ところどころ時系列が曖昧であったり矛盾があったり、あるいは嘘があったりするかもしれない。
ただ、この振り返りは自分の記憶を旅するものとして、それをそのまま書くことにしている為、容赦していただきたいと思う。

2020.3

この続きを以前別の記事として書きました。

文章として形にしたのはここまでですが、2020年までの振り返りを完成させたいと思っています。

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