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ハリウッド映画は共産主義を倒せるのか?「チャック・ノリスVS共産主義」

東欧の共産主義国家は第2次世界大戦の後のソ連の影響で誕生している。そのため第2次世界大戦の時期で時間の針が止まってしまったわけだ。そして、ソ連崩壊に前後して、民主化が実現された。これは学校の教科書に書いてあるようなことで、事実としては僕たち日本人はわかっているが、そこで起きていたことは僕たちはあまり詳細に知っているわけではない。

日本では第2次世界大戦で東京が焦土と化して、何もなくなったところから再起したわけで、1960年あたりまではソ連のことなどをあまり気にするどころではなかったのも事実だ。しかし、日本はそのまま経済成長を続け1980年ごろまでのバブル経済崩壊まで、世界でトップレベルの経済大国に進化した。

そして、世界中も大きく技術革新された。自動車は一般的なものとなり、1969年にはロケットが月にまで飛んだ。そんななかで1990年ごろまで東欧のソ連に支配されたエリアでは進化の時間の針が止まっていたわけだ。これは事実としては知っていたが、そのときにそれらの国で起きていたことはまさに時間の鎖国だ。

これを現実の人々の言葉で見せてくれる映画を最近、見た。それが「チャック・ノリスVS共産主義」だ。現在、Netflixで見ることができる。

この映画の舞台は共産主義時代のルーマニア。チャウシェスク政権によって共産主義に支配されていた1980年代が主な舞台になる。例によってネタばれな話なので、見たくない人はここから他のNoteにジャンプしていただきたい。

この映画では秘密警察によって、いかに市民が監視されていたか、テレビやビデオが当時のルーマニアでいかに貴重品だったかなどもよくわかる。VHSのビデオデッキが自動車が買えるほどの価格で販売されていたという。当時、日本では2万円ぐらいで販売されていたビデオデッキがだ。

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