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読書記録「スケルトン・キー」

サイコパスの話ということで購入してから少し、いや2年くらい寝かせておいて読んだ。物語の出だしの雰囲気からちょっとエグい感じの物語になるのかと思って覚悟していたのだが、無差別殺人とかそういうのではなくて安心。

一番印象に残ったのは、最終章の砂山のパラドックスの話。「砂の山から一粒の砂をつまんでとるとしたら目の前にあるのは何?」「砂山」「そんな風にして一つずつ砂粒を取り去っていったところで、いつまで経っても砂山は砂山。つまり何粒の砂を取っても砂山は砂山であるということになる」ということは『砂は一粒でも砂山である』というパラドックスが生じる…

これはネタバレになるから書かない方がいいと思うのだけれど、最終章のこの「砂山のパラドックス」が念頭にあって、そこからこのトリックが作られたのかなと思うほど

この砂山のパラドックスって、梵我一如とちょっと似ている?ブラフマンとアートマンは同じではなく、アートマンはブラフマンに帰入する。でも、アートマンはブラフマンに帰入するのだから、アートマンはブラフマンである、みたいな。この辺りの理解は、もう少し掘り下げて考えてみたい。

こういう推理小説的なものの読書記録って難しいのね。。トリックがバレないように書くのはどうしたら良いのかしら。他の方の読書記録も参考にさせていただこう。



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