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国民の底意地の悪さが、日本経済低迷の元凶

 なんで、30年もの間、日本は低迷を続けているのか、この本が解明してくれている。

 かつて、KYという言葉がはやった。つまり、「空気が読めない」という意味だった。
 しかし、著者加谷珪一に言わせれば、日本人は空気を読みすぎ。読みすぎて、ころころ変えてしまう。政治も企業経営も、すべて、それ。変えるのも、いい方に変えるのではなく、引っ込める方に変えてします。
 なぜかといえば、日本人は前近代的なマインドを残したまま、つまり、村マインドだと。小さなまとまりを大切にするため、他人の目が気になって仕方がない。それが犯罪防止に役立っている面はあるが、日本が伸びるためのイノベーションが阻害される。 

 マスク問題で、外国では口が隠れることで嫌がるところ、日本人は、目が見えればいいので、マスク問題もない。それほど、目を気にする国民性らしい。「目は口程に物を言う」ということわざもあるぐらい。

 明治維新も村マインドを残したまま、表面的な近代化を進めただけ。
 では、なぜ日本が高度成長を享受できたのか。
 文字通り、外需があったから。外国、特にアメリカからの需要が、特に朝鮮戦争を機に増大したから、言ってみれば、仕方なく供給せざるを得なくて、おかげで経済成長もできた。
 もちろん、日本人が改良改善の技にも優れていたこともあり、世界第二位の経済大国にのし上がった。
 だけど、村マインドを変換する機はなかった。

 おかげで、外需がなくなった途端、日本の発展はなくなった。

 ぼくも日本人だけど、なんとなく世の中が窮屈に感じるのは、それだったんだな。
 会社員だったころ、ぼくは、結構新規の事業者とお付き合いしたけど、会社としては、関連会社がメインの取引先だった。それも、これだったんだ。

 じゃあ、どうすればいいのか・・・本を読んでください。
 ネタばらしすると、バッシングされるかもしれないので。

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