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日本史サイエンス 蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る

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 言いたくないけど、日本の教育って、いまだに神話重視になっているのでは、と感じさせられる。今のコロナ禍も、なんとなく神風が吹いて、世界的に軽症(最近は怪しいけど)で済んでいるような先入観がある。ぼくの世代観がずれている?
 それがあるから、中国や北朝鮮の脅威にも鈍感なのかもしれない。

 そもそもは、蒙古襲来において神風が日本を救ったというのが神の国日本の始まり。
 しかし、著者播田安弘の科学的検証によれば、混成軍だった蒙古軍のあり方もあるけれど、やはり武士団の活躍があってこそのことで、たまたま逃げ帰る蒙古軍を台風が襲ったに過ぎないことになる。
 このことがあって、さらに近代、バルチック艦隊を破ったことで、神の国日本が定着したらしい。第二次大戦ではそんなものはなかったのに。

 ちゃんと鎌倉武士団の活躍を認めてあげて欲しい。

 とはいえ、『米軍幹部が学ぶ最強の地政学』にもあったように、敵を国内に誘い込んで、という作戦には海洋国家日本としては、疑問符が付く。

 秀吉の中国大返しも、どうやってできたのか、科学的検証をして、結論としては、秀吉は明智光秀の犯行をかなり正確に予測していて、しっかり準備していたのではないかと言う。
 そうでないと、2万を超える軍隊が8日ほどで京都に戻れるはずがない。
 このことは、別の著書でも読んだ記憶がある。

 戦艦大和の悲劇?
 無用の長物にしたのは、当時の官僚化した軍の計画ミスと著者播田安弘は喝破する。
 その時代では巨砲主義が当たり前で、日本も世界に追いつけ追い越せで、結果として追い越したけど、大事にしまい込んで使い途を誤まったことになる。

 ただし、その悲劇は、第二次世界大戦後の日本を技術大国にする基礎となっている。
 その技術も、教育的にはどんどん物理化学が縮小され、将来、技術立ち遅れ国になる。その兆しはすでに見えているよう。

こんなところにも表れている。
『中国のAI研究、米国を抜く!』https://note.com/hoshiiii/n/n4caf2e78ab64
米スタンフォード大学の報告によると、AI関連の論文引用実績で中国は2020年に米国を逆転しました。
シェアは20.6%となり、米国の19.8%を上回りました。
米国以下は、インド(6%)、英国(4.5%)、ドイツ(4%)、日本(3.8%)と続きます。

 日本国民として、もう少し危機感を持った方がいいのでは?

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