フェイクニュースにご用心?

 愛知県の事業としてジブリパークの整備が行われ、まもなく開園(2022年11月1日オープン)を迎える運びとなりました。
 このジブリパークですが、愛・地球博(2005年日本国際博覧会)記念公園(モリコロパーク)に設立された施設になります。

 ※愛・地球博記念公園は県営都市公園になります。(愛知県サイトより)

 愛・地球博後にモリコロパーク、そして今回のジブリパーク。
経緯についてはリンク先を参照ください。(愛知県資料)

https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/316825.pdf


 このジブリパーク、愛知県が愛知万博の理念を次世代へ継承するため、愛・地球博記念公園にパーク整備の構想を出したところから始まりました。

 ジブリパーク整備にあたり、この予算がなかなか膨大で、報道では340億と言われています。
 で、この莫大な予算の財源が気になるところです。
 2022年2月10日 の朝日新聞では見出しが、<ジブリパーク、経済効果は年480億円?税金で整備「メリットある」>と報じました。
 日本経済新聞は2020年2月4日に「ジブリパークの事業費340億円 来場、年180万人見込む」の見出しで報道。
 2021年2月4日読売新聞記事でも予算340億円はわかりますが、財源は書かれていません。

 ちなみに私は全ての新聞を購買しておりませんので、調べられる新聞は限りがあります。

 まあアチコチくまなく調べずとも、愛知県の事業でかつ予算が組まれたという記事を見てしまえば、大半の人は財源は「税金」と思うのではないでしょうか?

 で、私も最初は財源は税金だと勘違いしてしまったわけですが、と言うのも、政策企画局ジブリパーク推進課の資料を見ても、予算とか内訳的なものは出てくるものの、、財源についてがよくわからないのです。

 最終的には、愛知県議会のアーカイブを調べることにしました。

 令和4年6月定例会(第2号) 本文
 新政あいち県議団 福田喜夫県議員より、ジブリパークの予算や財源などの質疑があり、それに対する大村知事の答弁は、
 「通常の県債の中にも、事業内容によって元利償還金に対し、国から交付税措置等の財政支援を受けることができる有利な県債がありまして、例えば、ジブリパークの整備事業においては、可能な限り地域活性化事業債という交付税措置のある有利な県債を活用することといたしております。」

 と言う答弁があり、ここでようやく財源確保に県債を活用していることがわかりました。

 公刊情報を調べるのは骨が折れますが、新聞やテレビの報道は正しく伝えないケースが多々あるため正しい情報を得るのに苦労は伴いますが、それでもフェイクニュースに引っかからないためにも公刊情報をあたることは重要なことと改めて思いました。

 
 令和4年6月定例会(第2号) 本文 2022-06-17
 リンク先 ↓

https://www.pref.aichi.dbsr.jp/index.php/2994665?Template=document&VoiceType=all&VoiceID=50546#all


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