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ゼロ和でたまるか!

『±0』

例えば魔法が 使えたとしたら僕らは
希望に満ちた 明日を描けるだろうか
君を苛む 虚しさや夜の憂いを
打ち砕くような 力になれるのだろうか

どうせ何にもならないならもう
いっそ捨ててしまおう何もかも
どうしようもない事ばかりだけどまだ
この音が鳴っているなら・・・

足し引きゼロじゃ やってられないよな
この視界に満ちる色は僕にしか分からないから
差し引く水面や それに照り返る斜陽や
この世界に満ちる光に気づけれたならいいんだけど

どうせ死んでしまうのならもう
どうなったって構わないから
寂しさや抑圧を晴らせるのなら
それはこの熱でしかありえないから

正解や確かさが無いならもう
いっそ踊り明かそうこの部屋で
衒いも謙遜も要らないからまだ
退屈を踏み鳴らそう朝まで

0と1じゃ描ききれない温度を
伝える術があるのだとしたらそれは

白紙を走る数え切れない線だったり
身体の奥を揺らす音の波なのだろうか

ゼロ和でたまるか 僕らの生が


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もうなんか歌詞は毎回同じようなことを言ってる気がするな、と思いつつも実際これしか出てこないのでこんな曲です。±0というタイトルからまず思い浮かんだのは「人生は良い事と悪い事があるけど同じ量なので足し引きすればゼロである(だから安心してね)」みたいなどこかで聞いたような言葉。こういうこすり倒された名言みたいなのをイジるのはダサいとは思ったけどなんとか頑張って(自意識と戦って)歌詞にしました。人生がプラスマイナスゼロって全然希望だと思えないしまして頑張ろうとか思えるわけないじゃんね、希望とかそういう事に関してはもっと盲目的に、ワクワクして生きていきたいじゃん、与えたらそれ以上のものが帰って来るような、ノンゼロサムゲームな世界であってほしいじゃん。こうやって書くとカルトじみたキラキラさだし実際のところは毎晩めちゃめちゃバッド入ってるんだけど、こういう純度100パーの理想論みたいなのは歌詞にすればなんとなく馴染むから便利ですね。

空前絶後の疫病に国を挙げた催しに著名人の狂ったモラルに自然災害に、なんかもうめちゃくちゃな世界を目の当たりにして、じゃあどうせなら自分だって好き勝手したほうがいいな、もうどうにでもなったらいい。っていう、ポジティブな破壊衝動としての包丁を握ったイラストは本当はもっとカッコいい厚塗りみたいにしたかったんだけどいくら描いても児童画廊にしかならなかった(児童画廊の絵は単純なクオリティとかそういう評価基準を凌駕した、子供のはかり知れない観察力や精神世界が反映されている宇宙みてーなめちゃめちゃ最高で奥の深いものなのでこの例えは正確ではないが)ので結局いつもの粗~い感じになりました。僕は道路標識とかお菓子の箱の裏側とかタイポグラフィとかそういうものが好きなので、バーコードのことをかっこいいと思っています。お前はどう思う?返事はいらない

真島ゆろさんの曲名統一祭、2018年の初回から去年を除いて(初音ミクがパソコンからなぜか消えて何もできんくなった)3回目の参加になりました。今までのものも含めて、こういう企画があったからこそ(締切りがあるからこそ)曲を作ることが出来たので本当に真島ゆろさんには感謝です。真島ゆろさんは本当にすげーポテンシャルを持っていると思うので少しずつ評価されていて(TikTokでバズってるらしい)なんだか嬉しいです。一番後ろで腕組んで古参ぶってライブみてる嫌~なヤツみたいなかんじです。僕もこの勢いを維持してもっと良い曲をどんどん作っていきたい所存です、今後も聴いてくれたら嬉しいです、BIGLOVE for you...