文字書きへディテール質問・回答編

副題・回顧願望に負けました。

唐突な書き出しにて失礼しました。一福千遥です。
さて、ここしばらく書きもののネタに関しては凪いだ状態が続きすぎたので、己に活を入れてみようかと、こちらの企画をお借りしました。

#文字書きへディテール質問

最初はのんびり呟いて回答していこう……と思っていたのですが、めっちゃ長くなったので、こちらで画像一枚ごとに、答えだけガーッと列記していくとにしました。

A1 幻想小説・恋愛小説。恋愛は3L対応してます。
基本的にふわふわあわいシチュエーション、ほんのあまかったり、ほろにがさがどこかについてまわる関係性が好きです。
主従や師弟など上下関係が枷になっているのも好きです。

A2 今のところ短編多めです。長短どちらが得意かは未だに謎。
短編のほうがシチュありきの力技で押せる気がします。
長編はキャラの牽引力も必要になってくる+何より私が飽きないか、
も必要要素になってくるので……(目を逸らす)

A3 プロット書きます。
短編は「こうでこうでオチがこう」、
長編は「こんな感じでここはこう、オチはここ目指して」みたいな書き方です。
本文を書くときは骨子をある程度忠実になぞりつつ、オチとのズレが出たら(後述しますがキャラの性格と行動に準拠して)調整します。

A4 物語の全貌を把握してから書く派です。というかこちらに鞍替え。
「結末だけは成り行きに任せる」をやったらエラい目に遭う、そもそも小説が迷走からの迷宮入り多々、の過去のあやまち持ちなので……

A5 トップスピードに乗る+整合性問わなければ一時間1,300字。
公開可能なひとつの短編に仕立て上げるなら一時間800字です。

A6 長短問わず、だいたい300字~600字で一度我に返ります。
(言葉の使い方やチョイスした単語が適切かどうかで)

A7 未完タイトルいくらでもあります。完結させる意思はあります。
書けなくなった理由は、
「心身を整えあらゆる誘惑を制限し腰据えてがっぷり四つに組んで書く時間の確保が困難」
「キャラの立ち位置に迷いが生じた」
からです。

A8 最初から9割の完成度を狙うとそもそも書き出せないので、7~8割で大丈夫、それもダメなら手を動かしてみようか、と己に言い聞かせながら書いています。

A9 昔は畏友たちに電話相談していたのですが……(目を伏せ)
今はどこで詰まっているのかを分析するための書き散らしでなんとかしてます。

A10 設定→キャラの順で作ってます。
キャラは昔は緻密にいろいろな設定詰めていたのですが、今は生い立ちと台詞のクセ以外は流れに任せてます。


A11 一旦飛ばして先を書くか、皿洗いやら掃除しながらダラダラ悩みます。

A12 書いてきた展開のボツ出しはしょっちゅうです。
(そもそも一発で決まるほうが珍しい)
ボツにする決定打は
「取り繕うものであろうとなんだろうと言葉が出てこない」
それでも再生可能なら、何年かしてから練り直し、書き直して別作品として公開することもないわけではないのですが……

A13 自創作の世界やキャラクターは存在してます(きっぱり)
そもそもキャラは「考えている自分」など吹き飛ばす勢いで生きて走ってます。
(「前世の記憶を書いているんじゃないか」と畏友に言わしめ、私はただの口寄せ用の器、と言いきれる世界がひとつあるので)

A14 自己投影・自己の思想語りはとりあえずしない方向で。
(にじみ出ていることはあるかもしれませんが)
私の小説作品、トータルでは
「なんとなくこんな感じの小説書きたいな、で世界観、という土地を捏ね回していたら、キャラや物語、足跡が私の所を尋ねて……いや、キャラによっては思いっきり走りだしたので、安全確保のためあわてて出力した」
ものが多いです。

A15 キャラの性格の一貫性優先です。
書きたいストーリー展開は譲らされます。

A16 小説の内容はとにかく好きを詰め込んでます。
世間の需要も採算も度外視。
キャラは……あいつらどこから来るんだろう……

A17 好きじゃない展開、については、キャラがもうそっちに行くなら仕方ないかな、と。

A18 「あーなんか最近書いてないな~一日書かないとカンが鈍るんだよな~ヤバいよな~」
と思い出してからが勝負です。(そこでネタが降ってきたらラッキー☆)

A19 ダントツで「小説を書いている時間」です!
うわーいたのしーい!
推敲と書き終わったものを読む時間は「ブラッシュアップしてもっと良くなる!」でもあるけれど、「理性フル動員してアラ探しの時間」でもあるので……

A20 いつも似たようなキャラクターで同じ展開で結末でも、
「世界観と小道具と景色は変えてます!」
「短編集で配置を換えるとそんなに目立たないよ!」
と言い聞かせて書いてます。
作りたいものを作りたいように作れる立場で、いろいろ度外視しても自由であるがゆえ、調整も忖度もしてません。


A21 
キャラクターの性格50%・プロット30%・物語の整合性20%。
プロット30%は「途中の展開はいくら譲っても、真のラストシーンは譲らない」ためです。
物語の整合性20%は「キャラの成長によって生じた矛盾は見逃す」派です。

A22 最低でも一晩は寝かせています。ブラッシュアップは5回まで。
それ以上は良くなっているのか改悪しているのか判断がつかなくなるので。

A23 小説を書いている間は基本、浮かんでくる言葉や声を転記しています。
映像が浮かぶときもありますが、音つきの映画多め。
例外は「海づく島-みづくしま-」(島アンソロジー『貝楼諸島より』所収)で、リール回る音と波音だけの映像+台詞部分は字幕画面でした。

A24 一人称も三人称もどちらも書きます。好き嫌いも得手不得手もありません。
ただ「この物語にはこの人称が書きやすい」を選択しているだけです。

A25 物語やキャラ魅せの肝になるエピソードは明かします。
それでも氷山の一角だったりすることのほうが多いです。
伏線とその回収については、そもそもダジャレを言う前に「私今から面白いこと言うね? 言うね?」が顔に出るタイプの人間なので、伏線を張るのが基本ヘタクソです。
そこへきて、伏線のつもりで張ったものや台詞が何かさえ忘れるので……
(逆に何気なく書いたことが、書き進める内に意図せぬ伏線になることもあります)

以上です。めっちゃ長くなりました!
プロット組むところまでは理性的、なように見せかけて、書きだしたら感情優先なのがバレバレな回答になりました。

質問作成くださったりと様、ならびにここまでおつきあいいただきました皆様、ほんとうにありがとうございました!


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