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よろづよ八首

よろづよのせかい一れつみはらせど むねのわかりたものはない

すべての時代にわたって、世界中の人間を隈なく眺め渡しても、誰一人として神の思いの分かった者はない。

そのはずやといてきかしたことハない しらぬがむりでハないわいな

それはもっともである。親神がその思いをこれまで一度も説いて聞かしたことはないのだから、何も知らないのは無理ではない。

このたびはかみがおもてへあらハれて なにかいさいをときゝかす

この度、即ち旬刻限(約束の年限)の到来により、親神が教祖をやしろとして、この世の表に現れ、委細・詳細を説き聞かす。

このところやまとのぢばのかみがたと いうていれどももとしらぬ

ここは大和のぢばの神の館であると言っているが、何故このぢばが神の館であるかという元は知らないはずである。

このもとをくはしくきいたことならバ いかなものでもこいしなる

この元々のぢばの由来を詳しく聞いたならば、どのような者であっても、皆、このぢばが恋しく慕わしくなる。

きゝたくバたづねくるならいうてきかす よろづいさいのもとなるを

この元を聞きたいと思って尋ねて来るならば、委細にわたり、万事の根本の謂われを言って聞かせよう。

かみがでゝなにかいさいをとくならバ せかい一れついさむなり

親神が表へ現れて、何か委細を説き聞かせたならば、世界中の人々の心は皆勇み立ってくる。

一れつにはやくたすけをいそぐから せかいのこゝろもいさめかけ

このように、親神は世界中の人間を一日も早くたすけたいと急いでいるので、世界中の人間の心を諫めて掛かる。

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