十一下り目
ぢばでのひのきしんが物種となって、実りを得る
一ッ ひのもとしよやしきの かみのやかたのぢばさだめ
ひのもとの庄屋敷において、神の館の中心となる、ぢばを定める。
二ッ ふうふそろうてひのきしん これがだいゝちものだねや
夫婦が揃ってひのきしんをする。これが将来の芽生えの元になる。
三ッ みれバせかいがだん/\と もつこになうてひのきしん
親神の目から見ると、世界が次第に、もっこを担ってひのきしんに励む。
四ッ よくをわすれてひのきしん これがだいゝちこえとなる
欲を忘れ喜び勇んだ心で、親神のご恩に報じるひのきしんにいそしむなら、これがご守護を頂く一番大切な肥となるのだ。
五ッ いつ/\までもつちもちや まだあるならバわしもゆこ
この土持ひのきしんは、何時までも続くもの。それならば、私も参加させてもらおう。
六ッ むりにとめるやないほどに こゝろあるならたれなりと
無理に止め立てするのではない。したいという心があれば、誰彼区別なく、土持にはせ参じるがよい。
七ッ なにかめづらしつちもちや これがきしんとなるならバ
何とめづらしい土持だろうか。これが親神への寄進となるのならば、勇んでさせていただこう。
八ッ やしきのつちをほりとりて ところかへるばかりやで
やしきの土を掘り取って、ただ場所を移すばかりの誰でも出来ることである。
九ッ このたびまではいちれつに むねがわからんざんねんな
そうであるのに、世界中の人間は、この真実を受け取る神の胸の内が分かっていない。それが残念なことである。
十ド ことしハこえおかず じふぶんものをつくりとり
やれたのもしやありがたや
とうとう今年は、肥を置かないで、ひのきしんに励む人々の真実によって豊かな実をあげ、親神のご守護を十分頂戴することができた。何と頼もしい、うれしい事か。ありがたいことだ。
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