見出し画像

ゴミ箱

我が家のゴミ箱事情。

私の家にはキッチンのゴミ箱はない。
各部屋のゴミ箱はある。

何故無いかというと、遡ること2年前。
独り暮らしをしていたときだけどふたつきのゴミ箱を使っていた。そんな大きい訳じゃないけどペダル踏むやつ。

おしゃれだとおもって雑貨屋で何気なく買ったら、おもったより小さくて、その時寸法って計るものなんだなって思い知らされた。

こうやって人間は大きくなるのだ。
自然に、大きくなっているようで本当は雑貨屋に育てて貰っているのかもしれない。

雑貨屋(両親)で買った白くて思ったよりも小さいゴミ箱は存在感などなくキッチンにあっても2日ぐらいは気がつかれなかった。
ようやく気がつくと袋をはずし使うモードにした。
袋を破る行為が面倒で気がつかないふりをしていたというのをゴミ箱に気がつかせないようにすごい使った。

中のバケツも洗えるのでとても便利。
ゴミを出したら洗うしで綺麗に使っていた。

ある日大変なことが起こった。

バケツがどっかの金具を噛んでしまったのだ。

バケツは生きていたのか。なんで共存できないのか。後から来たというのに。
私はとても腹が立った。新入りの癖に生意気だったから。

強めに押し込んだ。
思ったよりも小さい癖に!部屋用だったようでそんな密閉じゃないからマスキングテープでぐるぐるにしてやったりもして、もはやゴミ箱とは?ゴミ箱とは概念として生活していたのに。
雑に押し込んでやる。O型だから。そういえば私がO型だから?とか言ったら友達に血液型で性格カテゴリするの日本くらい。そもそも4つに当てはめるとか何様なの。血液型でカテゴリするの一番嫌い。と、ものすごい剣幕で言われたことがあるので、O型だからとか言えない。怖かった。そんな怒らないで。

バキッという音が響き渡った。

このゴミ箱の蓋は永遠に開かなくなったのだ。

さっきまで蓋もしまらなかったのに。
ここまできたらもう仲良くはできないだろう。

それからゴミ箱は使わなくなった。
そうこの家では私がルール。私に逆らうとどうなるのか。答えはもう使わない。

私は社会を学んだ。
はみ出し者は時には正義になるだろう。
しかし、ルールがあるならばの話だ。
きっとこの世から悪はなくならない。そして実は正義も存在しないのかもしれない。

私は今日も床に置いたゴミ袋へ直にいれるのであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?