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元カレの写真3000枚を消して、心が解放された話

元カレと別れてから1年8カ月、私は元カレの写っている写真を全て消した。消した写真は約3000枚。よくこんなに持っていたな。一番多いのは、6年間付き合った、現在から2番目に古い元カレの写真だ。ほとんどはこの男の写真だった。学生時代から社会人になっても付き合い続け、最後の1年間は一緒に暮らしていた。写真を消しながら、6年分の数多くの思い出がよみがえる。近場から遠くまで、いろんなところに一緒に行った。日本国内も、海外までも。私の地元に来た時の写真もあれば、一緒に暮らしていた時の写真もある。学生時代に図書館で一緒に勉強をしている写真、初めて一緒に行った花火大会、初めての旅行、海の写真、山の写真、イルミネーション、クリスマス。思い出が多すぎる。もったいないなあと思う。
別れたときは、悲しくて、もう一生人を好きになれなかったらどうしようと思った。それでも、1年半以上たち、私はまた、人を好きになれて、その結果、写真を消そうと思い立つことができた。
元カレの顔写真は1枚もなくなった。いずれ、顔も思い出せなくなるのかもしれない。それでいいのだと自然に思えた。
2番目に多かったのは、直近に付き合った元カレの写真だ。それでも、別れてから9カ月経っていることに驚いた。この人とは、付き合って割とすぐに分かれた。それでも、一緒に遊びに行った時の写真は100枚ほどあった。長年付き合った元カレと別れ、まだ辛い時に出会った人だ。出会ってすぐは、ものすごく楽しかった。けれど、付き合ってからは地獄だった。自分のことしか考えていない人だった。今になれば、なんでこんな人を好きになったのだろう、心が弱っていて、見る目が曇りすぎていた、と思う。嫌な思い出は早く忘れたいと思って淡々と消した。
その他、学生時代に付き合った元カレたちの写真が数枚出てきた。消し忘れていたり、少しだけ思い出せるようにと残していたものだ。懐かしい、けれど覚えている必要はない。もう私にはいらないもの。これもすぐに消した。
これで、私のアルバムには、今まで付き合って別れてきた男たちの写真は1枚もなくなった。今、私のアルバムにあるのは、今付き合っている、大好きな恋人の写真だけだ。この人と出会って2カ月ちょっと、自然と元カレの写真を消そう、と思えた。
私はもう、元カレたちとの思い出も、好きだった気持ちも、惜しくはないのだと思う。忘れてやる、と心を強制的に奮い立たせて消したのではなく、自然と、もういいやと思って消すことができたのが嬉しかった。
さようなら、私を愛さなくなった元カレたち。あなたたちは、私の人生に、良くも悪くも影響を与えたと思う。
また、心から人を好きになることができてよかった。この人とも、どうなるかは、わからない。それでも、また私は立ち直れる、大丈夫。消しながら、そんなことを思った。

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