僕と先生 坂木司

「先生と僕」の続編。
大学生の伊藤二葉のアルバイトは家庭教師。生徒は、私立中学に通う瀬川隼人くん。二葉と隼人は、密約をしていて家庭教師の2時間のうち1時間は勉強、そしてもう1時間はミステリー談義をすることになっている。
季節はバレンタイン隼人くんに誘われてチョコレートのお買い物に付き合うことになった二葉だがそこで事件に巻き込まれることに…。

ここからネタバレ含む感想

デパートでチョコレートの特設会場に並んでいた二葉と隼人はそこでチョコレートの盗難事件に巻き込まれます。盗難事件は2件起きていてそのうち1件は小指にテントウムシの絵を描いている女性が犯人でした。
続編ということもあり、二葉も大学生活にも慣れ、推理小説研究会にも慣れてきたのか今回は研究会がらみの事件が多かったです。隼人くんの推理の切れ味も一段上がっているような、二人のコンビもかみ合うようになってきて駆け引きがよい感じです。ただ、二葉がだんだん「青空の卵」の坂木司に似てきているような気もしました。
今回は、レギュラーでレディーバードという女性の怪盗が登場し、どうやら二葉のことが気になっているようなので続編があればレギュラーとして登場するのかな…と思うのですが、残念ながら現在のところこの巻までで終わっているようで少し残念…。

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