レジまでの推理 本屋さんの名探偵 似鳥鶏

アルバイト店員青井の勤める書店の店長は、店頭に出ることはほとんどなくバックヤードで本を読んでいることが多い。シフト表作成などの店長業務も青井にお任せである。そんな書店に時々舞い込む探偵業務、最初は、留学前の男性、留学することを彼女に言いそびれていたらそれが原因で怒らせてしまった。そんな彼女から7冊の本が送られてきた。本の種類、大きさはバラバラでそこに込められているメッセージを教えてほしい…と。


ここからネタバレ含む感想

探偵役は店長、語りの青井が助手役で話が展開します。店長、ほとんどしゃべらないし、存在感も薄いのですが、フラッと現れて事件を解いていく感じです。
「日常の謎」系のミステリーなので、誰かが謎を持ち込む…店員悩む…店長がサラッと解いてしまいまた平常業務が続く…という感じに話が進みます。最終話が面白いのでぜひ最初からじっくり読んでいただくといいと思います。けっして、最後から読まないように…面白さ半減です。
久しぶりに読み終わってすぐ、また最初からパラパラ読み直してしまいました。2度読んで納得しました。
最初のお話は、本屋アンソロジーの1篇だったそうですが、そのお話を書くときにここまで構想ができていたら凄いなぁ~と思います。

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