バカと付き合うな

4.学校を盲信するバカ

ここで堀江さんが言うバカという概念は、
勉強ができるできないとは無関係の概念です。
自分で物事を考えもせずに人に言われるがままにのらりくらりと
生きている人のことをバカと呼んでいるように感じます。

僕自身このバカの1人です。

大学二年生まで僕はずっと、親や先生の言う通りに生きてきました。
それが良い人生を送るための唯一の方法だと信じきっていました。
自分で何も考えずに、親や先生に言われるまま
主体性のかけらもなく生きていました。
だから学校で辛いことがあったりすると、
親や先生のせいにしていた残念な子供でした。
なんなら、「親や先生のために学校にわざわざ行ってあげている」
とさえ思っていました。
そんな考えだからこそトラブルがあっても全て人に押し付け解決できないまま
なんとなく幸福感が薄い生活を続けてきてしまっていました。

しかしこれは僕が不真面目だったからか?と言うと、
むしろ「親や先生の言うことに逆らってはいけない」と頑張っていたと今でも思います。
親に初めて「そんなにやりたいことがあったならなぜ逆らわなかったの?」
と言われた時は
本当に今まで自分がしてきた努力はただの独りよがりであり
バカなことをしていたなぁと痛感しました。
そして親と自分自身に本当に申し訳なく思いました。

親からしたら、全てにおいて
「僕自身の選択」であり、それを最大限サポートしていてくれていたのです。
親からすると、僕が「やりたい」と言ったことは、
僕が本心からそう言っていると見えていたでしょう。
僕は自分がやりたくもないことをやりたいと言って
親を騙し続けていたことになります。

そして僕自身に対しても、本当に申し訳ないことをしてしまった。
自分の声に素直にならず、ただ何も考えずに生きて、
自分の選択をすることもなく、「良い子」を演じ続け、
自分のやりたいこともできず誰のためにもならないことに必死に耐え、
日々恐怖や屈辱に耐え忍び、人を恨み、責任も取らない。
心の曲がった生活をしてきてしまった。

「二度と親と自分には嘘をつかない」そう誓いました。

このエピソードで大切なことは
「逆らっても良い」というたった一つのことさえ知っていれば、
僕はこんなに罪を犯さずに済んだということです。

たった一つの情報かもしれませんが、
その一つの情報があるかないかで人生が大きく変わります。

しっかり意識しないと、
自分が今いる環境しか見ることができません。
それを人生で何度もなんども感じています。

そうした井の中の蛙こそ、
レゾンデートルを失いAIに取って代わられるような
無機質な人間になってしまうのかもしれません。

未だに毎日たくさんの人に迷惑をかけてしまいますが、
それでも過去に比べれば、快活に生きています。
そして、親に「幸せだよ、ありがとう」と素直に言えるようになってきました。

日々精進。


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