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初めてのノアは丸藤vs杉浦だった

プロレスリングノア、7.11仙台サンプラザホールにてGHCヘビー級選手権試合、<王者>丸藤正道vs<挑戦者>杉浦貴が行われる。この2人の一番の共通点はお互いにノア旗揚げメンバーであるということ。つまり、この2人がノア最高峰のベルトを掛けて戦う意味は大きい。ノアは旗揚げされてから21年経つから、正確な回数を僕は知らないが21年間で何度もシングルマッチをやってるに違いない。そして、その全ての試合に異なるテーマがあり、全てが好勝負であったのだと思う。

僕がノアを見始めてから約5年の間でも、直近の横浜ラジアントの15分の前哨戦も含めて、6度シングルマッチをやっていると記憶している。

最初に観たのは2016年1月のGHCを掛けた、王者の丸藤と鈴木軍の杉浦だった。鈴木みのるからベルト奪還に成功した丸藤とノアを裏切って鈴木軍に加入した杉浦という、裏切られた者対裏切った者の対決でプロレス初心者だった僕でもわかりやすい構図だった。鈴木軍に加入した杉浦は椅子攻撃やセコンド介入を使い試合に勝利し、再び鈴木軍にベルトを戻した。

2度目は2016年12月のスペシャルシングルマッチ。鈴木軍がノアから撤退したことを機にノアに戻った杉浦と丸藤の遺恨凄惨マッチ。鈴木軍離脱直後で、まだ一匹狼状態の杉浦だったが、試合には目立った反則はなく、真っ向勝負が繰り広げられ杉浦が勝利した。

3度目は2018年5月のGHCヘビー、王者の杉浦vs挑戦者の丸藤という構図。拳王や清宮が頭角を現し、世代間闘争に突入していた中での、上位世代軍同士の対決となった。この日が僕のノア会場観戦デビューで、今でもとても記憶に残っている。2017年に拳王がGHC王者となり、ノアに世代交代が起きようとしたところで、拳王からベルトを奪った杉浦に対して、丸藤はチャンピオンカーニバルを制し三冠ヘビーにも挑戦した直後、お互いにまだまだ世代交代を許さないという意地を見せつけらた。杉浦が勝利し、ここから本格的な世代闘争が進む。この試合を観て、ノアはやっぱり面白いし、プロレスは新日本プロレスだけじゃないって思えた。試合後の杉浦のマイクも感動的だった。

4度目は2019年のN-1公式戦。少しコンディション不良気味の丸藤とリーグ戦負けなしの杉浦。この試合は映像で見れなかったので、詳しい試合内容は知らないけど、このリーグ戦を杉浦は全勝したのに対して、丸藤は全敗で対称的だった。

5度目は記憶に新しい昨年のN-1公式戦で、後楽園ホールの中盤の試合順だったのにも関わらず、30分引き分けという結末だった。いつもはお互いにたくさんある引き出しからいくつか厳選して戦うイメージだったけど、この試合は次から次へと引き出しをあけて、出し惜しみのない戦いだった印象。

6度目は先日の横浜ラジアント15分の前哨戦で、こちらも時間切れ引き分け。短い時間だったからか、15分無駄のない戦いで15分あっという間の戦いで、これも面白い試合だった。

この2人のすごいなと感じる点は、僕の知っている6度のシングルマッチ全て、試合内容、テーマ、立場、コンディションが違くて、どの試合も異なる感想を感じさせてくれたこと。

同一カードは戦えば戦うほど、ハードルは上がっていくし、試合内容のネタも尽きてくるが、この2人は毎回、試合内容を更新していってる。だから、今回の仙台もおそらく今までとはまた違う、丸藤vs杉浦になると期待できる。

結局何が言いたいかっていうと、、ノアがいい時も悪い時も戦い続けてきた丸藤と杉浦の戦いは絶対に見るべき!ってこと。

#プロレスリングノア #ノア #NOAH #丸藤正道 #杉浦貴 #プロレス


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