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「私は透明人間」だから意味ない

学校行き渋りスタート

去年、5年生の3学期の開始とともに娘が「お腹いたい」「気持ち悪い」と起床から言い始め登校準備が進まなくなる。
初めは、朝が寒いからか?正月休みが抜けてないのかしら?と軽く受け止めていた。
私は転職し、入社したばかりなので朝早くから本社研修のため娘をかまっている暇なく「じゃぁ、学校に遅刻連絡いれとくから、給食前には学校行ってね。」と先に家を出ていた。
遅刻回数は徐々に増える続け、半月後には1人で登校出来なくなった。

「なんで?」にイラつく

私が研修が終わり、家にいる時間が増えると同時に娘の登校時間は給食時間ギリギリになった。
毎朝、担任からの「なんで来れないんですかね?給食はどうしますか?」との問いに「私だってわかりませんよ!」と言いたい気持ちを抑え「なんででしょうかね?とにかく連れて行きます」と返答する。
毎朝の私のイライラとため息を察してか「まだ気持ち悪い。たぶん、もう少しかな」「ママでも、ウソじゃないよ。」「サボリじゃないよ」と涙目で訴える娘。

「何でいけないの?」答え探し

長年お世話になっている小児科を受診した。
医師から「お母さん、ムリに学校行かせちゃダメ」「先のことを少し考えた方がいいと思うよ」と言われた。
「我が娘は不登校児ですか。」「もう学校行けないのでしょうか?」「不登校て何?」と頭を駆け巡った。
図書館から「不登校」をキーワードに関連書籍を何冊も借りてきた。漫画イラスト入りの本が目に入った娘がパラパラとめくりながら「この子、私と一緒だ。」「私もこんな感じ。」と呟く。
そして「ママ、私は透明人間なんだよ。」「クラスにいても皆んなに見えない。何を言っても皆んなには聞こえない。」「透明人間じゃクラスにいても意味ないでしょ。」
娘の「私は透明人間」と言う言葉に何とも言えず、担任から言われるままに引っ張るように登校させていたことを申し訳なくて「ごめんね」と泣いた。「つらいね。わかってなくて本当にごめんね。」

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