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俳句で灰になる~鯛焼

 ・二十年はたとせの隙間を埋める鯛焼よ

 昭和48年開店のお母さんと息子金ちゃんで始めた小さな居酒屋は、50年を迎えて息子金ちゃんも70歳になり今は奥さまと二人で切り盛りしている。

震災のときは「もう店もアカンやろ」と諦め半分で様子を見に行くと食器が幾つか割れていただけであったらしく「お袋が守ってくれたんやと思います」と金ちゃんが話してくれた。

 夫が通い始めて早40年。
交際中も何度か行ったがいつも満席で『八艘飛び』と言われるほどの仕事ぶりで調理接客をこなして田中星児に似た金ちゃんはいつも笑顔だった。
結婚して子育てに追われてわたしの足は遠のいたけど、夫はしばしば通い、その都度「奥さんもまた一緒に」と言われていたようで…。

 今日は次男もいないのでと駅前で買った鯛焼き持参で行ってきた。
「うわー!奥さん!久しぶり」
「金ちゃんもママもお変わりなくて」
とお互いに「若いまんまやーん」と定番のご挨拶🤭

定番の蒸し豚・モヤシ・チレ

チレは、入るのも少ないので予約必至
長らく行ってないので、何を好んでいたかも定かでないので夫が代わりに注文してくれるものを「そやった、凝りも大好きやったわ」と話しながら懐かしい味と楽しい会話に花が咲き…

締めはおにぎりとメンテスープ

電車1本で行ける場所なのだが、夜出かけるのも億劫になり20年ぶりに訪れた店は思いきっていって良かった😃
のひと言に尽きる。
「また来てよ!」「絶対来ます!」
とドアを締めて喫茶店で酔いざましにコーヒー飲みながら、次は家族で行こかと話して帰路に着きました。



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