2度目です

 チェルノブイリ事故の時に高校生だったボクは、本や雑誌で原発の怖さを理解して「自称反原発の人」となりました。あくまでも自称なのでそのことは誰も知らないのですが、朝まで生テレビなどは眠い目をこすりながら真面目に視たりしてました。でもそれだけです。

 東日本大震災で原発事故が起きて、何もしてこなかった自分を恥じました。子どもに「どうしてあんなモノ造ったの?」と責められても、「ゴメンナサイ」としか言えません。なんとも惨めな世代です。

 こんな思いは二度としたくないと決心したはずなのに、今回のこのコロナ騒動です。2月上旬に国内の感染者は数人しかいませんでした。そして2ヶ月間、中途半端な対策しかしてこなかったために、その数は四千人になろうとしています。最悪の事態を想定した準備もありません。原発事故で常に受け身で流されるままに過ごすことが惨めな思いにつながることを学び、二度と御免だと肝に銘じたはずなのに、またやってしまいました。何も変わっていません。ボクはバカなのだ。「何故ちゃんと対応しなかったの?」と子どもに責められたら、今回も「ボクがバカだったゴメン」としか言えません。情けない大人です。

取り敢えず、家族を守るために子どもを学校に行かせないことにしました。レンタル古民家「清航館」とカフェ「月見亭」も休業して、しばらく自宅にこもります。自分で決めたことはこれぐらいです。十数年後に嫌な社会になった原因を息子に責められても正面から反論できない自分を想像してへこんでおります。

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