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ワンナイト人狼

1夜完結、ワンナイト人狼とは

通常の人狼ゲームは昼のターンに議論をし、夜のターンを迎えて占い師や人狼などの役職が行動をします。

この通常の人狼ゲームを友達同士で遊ぶ場合の適正人数は5人以上、がっつり遊ぶ場合は10人以上の参加者を集めなければいけません。

さらにGMと呼ばれる進行処理をする人間も必要になります。
※GM代わりとなるアプリも沢山ありますが。

しかしワンナイト人狼は4人程度から遊べてGMが不要。カードさえあれば遊べるお手軽な人狼ゲームです。

カードを配り役職を各々が確認したら、夜時間を迎えアクション。3分~4分程度昼の議論をし、投票。処刑者を決めてそこでゲーム終了、これがワンナイト人狼のゲームの流れです。

1ゲーム5分程ですので、例えば学生のお昼休み、遊園地の待ち時間などに友達同士で気軽に遊べるでしょう。

ワンナイト人狼のルール

ルールは↑の動画の通りです。

・参加人数に対して2枚多くカードを使用すること
・怪盗という役職がいること
・同票の場合はどちらも処刑
などがワンナイト人狼の特徴です。

4人で遊ぶ場合は 人狼×2 占い師×1 怪盗×1 村人×2
という配役が一般的です。

5人以上になると、単純に村人の数を増やすか、処刑されたら単独勝利となる第3の陣営「吊り人(てるてる)」や、人狼陣営に加担する「狂人」などが追加されます。

ワンナイト人狼はやるだけならとてもシンプルで簡単なので、初めてでもすぐに始められます。

ワンナイト人狼の遊び方

ワンナイト人狼はカードゲームです。アナログゲームショップや通販で、カードが販売されています。

ボードゲームカフェの多くでは、このカードゲームを使用して遊びます。

友達同士で遊ぶ場合は、基本無料のスマートフォンのアプリを使用することで、より簡単にワンナイト人狼を遊ぶことができます。またこのアプリの場合には有料で様々な能力を持つ追加役職が用意されています。

また、ブラウザでワンナイト人狼というサイトも存在し、SkypeやDiscordで話しながら遊ぶという方法もあります。

動画コンテンツとしてのワンナイト人狼

以前から動画コンテンツとしてもワンナイト人狼の動画は沢山あげられており、最近では佐藤健さんがよく動画を投稿されてます。

初めて参加するという方がいてもすぐに楽しめてゲームが成立するのですが、奥が深く、人狼に精通している佐藤健さんが良い働きをしています。

ワンナイト人狼の役職別の動き方

人狼×2 占い師×1 怪盗×1 村人×2
これが4人で遊ぶ場合の配役です。

4つの役職を引いたとき、どのように動き、どのように考えれば良いのか。

実はワンナイト人狼ではパターンがある程度決まっています。将棋で言う定石に似たような感覚で、「この場合はこのパターンがありそうだな」と、何度か遊んでいると覚えてしまうこともあります。

ここではあなたをAさん。残りの3人をBさんCさんDさんとして、役職ごとに考え方や動き方など、パターンの一部をご紹介します。

人狼の動き方

Aさん(あなた)は人狼を引きました。
夜時間の顔合わせで、仲間はいないようです。

まずワンナイト人狼の人狼は、この時点で「欠け2枚の内1枚は確実に人狼」という情報がわかります。
つまり誰かに怪盗or占い師が必ず配られていることになります。
これは1狼の場合の強力な情報です。

この状況で、例えばもし何も騙らずにBさんが怪盗CO、Dさんと交換して村人、Cさんは占い師CO、欠けを見て「人狼と村人」と言った場合、確実に(Aさん)は人狼になって負けてしまいます。

ですので1狼の場合でも、強力な情報「欠け2枚の内、1枚は確実に人狼」を活かし、占い師として騙りに出て「人狼と村人」が欠けていると嘘をつけば、少なくとも真占い師Cさんとの2択になり、怪盗Bさんと村人Dさんの票を発言で奪うことが出来れば勝つチャンスがあります。

平和村

人狼1匹の場合の動き方の別パターンとして、占い師が欠け2枚を見ていなかった場合、平和村を訴えるというパターンもあります。

信じあえるかどうかは他のプレーヤーの良心次第ですね。

さて、次の例です。一緒に盤面を整理して考えてみましょう。

Aさん(あなた)は人狼です。仲間はBさんです。
Bさんが占い師COして「欠けは人狼と村人」と言いました。
CさんとDさんは特に動きはなく、「自分は村人だ」と言っています。
さて、ここでAさんはどう動くべきでしょうか。



Aさんの最善策は怪盗騙りです。
まず、仲間のBさんが占い師を騙り「欠けは人狼と村人」と言っているにも関わらず、Cさん・Dさんから占い師も怪盗も出てきていません。ということは少なくとも占い師は欠けていそうです。
つまり一人しか出ていない占い師騙りのBさんが全員目線で本物っぽく映ります。
しかし怪盗が出てこないとBさんが偽っぽくなってしまいます。

ですのでAさんが「怪盗でBさんと交換しました。Bさんは占い師でした」とサポートしてあげると、CさんDさんが村人だった場合に、人狼側がほぼ勝てる状況に持っていけます。
仮にCさんとDさんの中に怪盗がいて、人狼のどちらかと交換していた場合はどうしようもないですけどね。

まとめ:ワンナイト人狼で人狼を引いた場合、1狼でも2狼でもなるべく騙りに出ることをオススメします。

通常の人狼ゲームで騙ることが苦手な方は特に、ワンナイト人狼で騙りの練習をしてみても良いかもしれませんね。

怪盗の動き方

怪盗はワンナイト人狼で(個人的にも)一番楽しい役職です。
1夜完結のこのゲームで一番の曲者であり、この役職が入っているからこそワンナイト人狼が面白くなっていると思います。

怪盗が誰と交換しているか、もしくは欠けているか によってゲームの勝敗が左右されます。
怪盗で村人と交換した場合は、占い師と同等の能力であると言えます。
一番考えることが多いのは、人狼と交換してしまった場合です。

まず2狼なのか1狼なのか、怪盗自身には情報がありません。
2狼の場合、誤った騙り方をすると、自滅してしまう恐れがあります。

例えば、Aさんは怪盗、BさんCさんが人狼、Dさんは村人、欠けは占い師と村人だとします。

AさんはBさんと交換して議論スタート時には人狼になっています。
怪盗を出そうという議論展開になり、Aさんは怪盗COし、「Cさんと交換して村人でした」と言ったとします。

Cさんは人狼ですので、BさんもCさんもAさんの嘘に気づき、おそらくBさんの人狼と交換した怪盗であろうと予測ができてしまいます。
なぜなら、AさんがもしCさんと交換していた場合、陣営が変わっているのにCさんに対して村人だという必要がないからです。

この場合、「Cさんが元々人狼で1人だけでした」と言ってしまえばすんなりAさんは負けてしまいます。

ですので、怪盗が人狼と交換した場合、慎重に2狼か1狼か見極める必要があります。

まとめ:怪盗で村人や占い師と交換した場合は周りの状況を見てCO。
人狼と交換した場合は慎重にCO。占い師がいなかったり、欠けを見ていなかった場合は潜伏もありです。

占い師の動き方

ワンナイト人狼のセオリーとして、占い師が基本的に占う場所は、欠けの2枚です。

村人達に落とせる推理の情報が一番多いこと、そして騙りの人物との対抗で信用勝負をする際に、誰かひとりを占っているよりも、内訳の説明がしやすく説得力が増すからです。

もちろんパターンを変えるために誰かひとりを占うこともありですが、一番困るパターンは村人を見てしまった場合です。

例えば、Aさんは占い師です。Dさんの村人を見ました。
Bさんは怪盗COをしました。Cさんと交換して村人だと主張しています。

この場合

・欠けが人狼2枚で平和村
・欠けが怪盗と村人でBさん&Cさんが人狼
・欠けが怪盗と人狼でBさんのみ人狼

この3パターンの判別が非常に難しくなります。

信じるか信じないかの判断を楽しむのがワンナイト人狼の醍醐味ではありますが、欠けを見ていればこの3パターンがそのままわかるわけですから、判別がすぐにつきます。

まとめ:占い師は欠け2枚を見るのがセオリー。気分転換程度なら誰かひとりを見るのもあり。

村人の動き方

村人は役職で出る人達の情報頼りになります。

一つ言える情報は、自分が村人を引いている=人狼or占い師or怪盗のうち最低1枚は欠けているということです。

盤面整理と推理を鍛えよう

ここで紹介したパターンはほんの一部です。

各役職の動き方は参加者の発言・動き方によって無数にあり、参加人数が5人、6人となるとさらに面白くなります。

何人であってもどんな配役でも、ワンナイト人狼で重要なのは、自分以外の役職の内訳を考えることです。
これは人狼を引いていても内訳をしっかりと考えないと、怪盗に交換されていた場合負けてしまいます。

例えばあなたはAさんです。役職は人狼で仲間はいません。

ゲームがスタートし、少し間を置いてからBさんが占い師COし「欠けは人狼と村人」だと言いました。

そして人狼のあなたは怪盗COをし、「Cさんと交換し村人」だと言いました。

Dさんは村人だと主張し、あなたの人狼の可能性と、Bさんの偽の可能性の両方を推理として述べています。

この場合、「怪盗を乗っ取れた!ラッキー♪」と安心していると、簡単に負けてしまいます。

人狼のあなた目線は

・欠けが人狼と占い師でBさんが怪盗、人狼のあなたと交換している
・欠けが人狼と村人で、Cさんが怪盗、人狼のあなたと交換している
・欠けが人狼と村人で、Dさんが怪盗、人狼のあなたと交換している

つまり占い師Bさんを信じるのであれば、絶対に怪盗がCさんorDさんにいる。なのにCOをしない=人狼の自分と交換している可能性が高い。

と推理が出来ます。

ただし可能性として念のため3パターン挙げましたが、さらにもう少し推理をすると、Bさんが怪盗という線は薄いと思われます。

なぜなら怪盗が人狼と交換しても、占い師の情報がなければ、1狼なのか2狼なのか判別がつきません。また、占い師の本物が対抗で出てきた場合、一気にピンチになります。

ですので、Bさんがもし怪盗で人狼と交換しているなら、間を置いて占い師と騙るよりも潜伏している方が、リスクが少ないのです。

となると、CさんかDさん。

一番あなた目線で怖いかつ安全圏にいるのはCさんが怪盗であなたと交換しているパターンです。

DさんもBさんからも恐らく疑われず、自身もCさんを村人と言ってしまっている手前、投票が出来ない相手になっています。

この場合のあなたの取るべき最善策は元人狼COです。

怪盗がいるので、誰かが自分と交換していると主張すればきっと村人からは信じてもらえます。

このように薄い可能性を消していきながら人狼であっても内訳を考え、推理を楽しめるのがワンナイト人狼です。

通常の人狼ゲームが「時間が長いし人が多いとややこしいな」と感じている方は是非、ワンナイト人狼で推理の練習をしてみてください。

また、ワンナイト人狼の初心者のみでやるよりも、経験者を一人でもまじえてやる方が、盤面整理をしてもらえると思うので、きっとワンナイト人狼の楽しさが倍増すると思いますよ。

というわけでワンナイト人狼を紹介しました。
この他にも人狼関係の記事を書いています。
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