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人との向き合い方「あなたが見ようとしているものは?」

ごらんいただき、ありがとうございます。

突然ですが、あなたは人づきあいが上手でしょうか?

私は現在、しばらく続いた無職期間を終わらせる為、求職活動に取り組んでいるのですが、最近モヤモヤと頭を悩ませていることがあります。それは、新しい職場での、新しい人間関係。

前の職場では、異動が頻繁にあったので、その分色々な方と一緒に働いてきました。仕事場での人間関係ですから、やはり苦手な人もいました。

新しい職場には、どんな人がいるのだろう……と仕事が決まっていないのに、気の早い心配事をしています。

そんな時、ふと思い出したのは、前の職場で一緒に働いていたAさんのこと。物腰がやわらかく、誰にでも優しい、本当に尊敬できる方でした。

ある時、Aさんにこんな質問をしたのを覚えています。

「この仕事は、異動も多く、色々な上司や職場の人と会いますよね。嫌な上司とかいなかったですか?」

その質問に対して、Aさんの答えはこうでした。

「うーん。私はそんなに嫌な人には、出会わなかったですね。」

私がそれを聞いて、まず感じたことは、「Aさんって何てラッキーな人なのだろう」ということでした。Aさんは優しい人なので、徳も積んでいるに違いない。だから嫌な人とも出会わず、ここまでこられたのだろう。

でも、その考えは違っていました。

同じ環境で働く中、やはり、癖が強めの同僚や、難しい注文をしてくる取引先の方とも遭遇しました。

しかし同じ人に対して、私の方は、その人の嫌な部分や苦手なところを見つけて来るのに対して、Aさんは相手の状況に寄り添い、そして、その人の魅力的な一面まで見つけて来てしまうのです。

Aさんと私、そもそも見ようとしているものが違っているような気がしました。

そこで、私は人と出会う時、自分はどういう思考なのだろうかと考えてみました。

まず気付いたことは、自分が自己防衛心の強い人間だということ。

人と初めて会う際は、自分を守る為に、敵はいないか身構えているようなイメージが近いと思います。たった数秒のやりとりで、人を勝手に判断し、自分にとって「好意的な人」と「そうじゃない人」といったグループ分けをしている。そして好意的じゃないグループに分けた人とは、極力関わらない。そんな思考パターンがあるように感じました。

なかなか失礼ですよね……

夫にも同じ質問をしてみたのですが、まとめるとこんな意見でした。

・短時間の交流で、相手が見せているのは、その人の一面に過ぎないから、それで人を判断しない
・相手が見せている側面は、自分との関係の中で見せているものであり、別の人には違う側面を見せているかもしれない

つまり、人を判断しないという意見でした。

確かに。

今目の前の人は、その人の数ある側面のうちの、ほんの一部を見せているに過ぎない。その一面だけを見て、勝手な判断をし、バイアス越しにその人を見るなんて、相手に失礼だし、人間関係においても勿体ないことをしている気がしてきました。

Aさんと一緒に働いていた数年は、職場の人間関係はよく、働きやすいと感じていました。それは、彼女を通して、職場の人の魅力的な色々な面を知ることができたからかもしれません。

前回のnote「目の前のことを楽しむセンス」とも繋がっていますが、同じ状況だけではなく、同じ人を見ていても、何を感じ取るかは自分次第、という要素が大きいのではないでしょうか。

日々の中で、せっかく出会えた人の魅力的な一面を一つでも探せるようになりたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。




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