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中国映画『陰陽師二つの世界』

先にアップした『陰陽師とこしえの夢』とは安倍晴明が主役であるという以外、関係のない作品です。ややこしいわ。こちらは陰陽師のゲームを映画化した作品だそうですが、なぜ、いま、安倍晴明?画像はまいど百度百科から。横に長ーいのを切ってアップしています。

映画の情報

原題 侍神令
監督 李蔚然
出演 晴明:陳坤(チェン・クン)、百旎:周迅(ジョウ・シュン)、袁柏雅:屈楚蕭(チュー・チューシヤオ)、慈沐:陳偉霆(ウィリアム・チャン) ほか
2021年3月19日よりNetflixで配信中

感想など

 上にも書きましたとおり、ややこしいことになったのは、中国では“陰陽師”とつけずにいるのになぜ邦題でつけちゃったのか、ということによる。これ後で、『続編かと思ったのに違った、紛らわしい』とか苦情出るやつですよ。そんなことないか。

ワタクシはこちらの陰陽師もあちらの陰陽師(とこしえ)と同じ時期に情報を目にしたのですが、最初はあまり興味がわかなかったのです。周迅が出ているから、無料配信されたら見るだろうなー程度。ところがどっこい。長安・・・じゃなくて屈楚蕭が出てるじゃなーい。って俄然興味が湧いたよね。あ、彼の演じている袁柏雅は原作でいうところの源博雅です。ワタクシ、屈楚蕭お初は『如懿伝』での皇子役でした。父に似ずできた皇子でさあ。母が良かったからな。で、短時間の出演だったけど印象に残っていたのですよね。芝居というか佇まいというかが良かった。もちろん顔が好みだからってのもあるんだけれど。それでとこしえ予習で見たドラマで主人公の相手役でガッツリ見てちょいハマりしたよね。それはどうでもいい。

映画の感想ですよ。感想を述べるとこですよ。うん面白かった。そんだけか。ゲームベースだからおおよそ想像はつく。キャラにしろストーリーにしろ出来上がっているはずだし、破綻させようがない。映像は何もかもがどっかで見たことのある何かよ。とこしえの騒動なんてかわいいもんじゃないの。(あれはそれが問題の肝ではないんだよきっと)ハヤオとマーベルとハガレンとあれやこれや。昨今技術がいきすぎて想像力とか創造力とか追いつかないというか置いてきぼりというか。いやでも技術のおかげでかわいい妖たちがみられたわけでね。かわいくないのもいたけどね。最初に出てくる妖は見た目のわりにかわいげというかコミカル(怒ってる?なんかぷりぷりしてる?ってかんじ)で、そしたら中身がかわいかった。そして天邪鬼うちにこないか。

俳優陣も肩肘はった演技でもなく、押さえるツボをしっかり押さえて格好良かった。周迅と陳坤の最初のからみのシーン、アクションから所作からもうすてきだもん。周迅が登場して武器でフードを下げるまでのあたりすてき。リピートしたもん。配信ってすばらしい。周迅はさ、もう出てくるだけで画面が締まる。屈楚蕭の身体能力も堪能しました。身長が184cmと高いんだけれど、顔が超小さいせいかあんまり大きく見えない。というか、中国の俳優さんは男性も女性も背が高いので身長差で脊髄反射的に推測ができないのよね。だからそれもどうでもいい。

さて、陳坤ですよ。美しいと思うし、嫌いじゃないんだけれど画面いっぱいに出ているとおなか一杯になっちゃう。おかげさまでいま、『鳳凰の飛翔』がすすまないこと。なんでだろう、ワタクシの永遠のアイドル、トムちんにも似た、俺だよ感。意味ありげな視線とか見得とか微笑みとか、無駄な芝居の濃さ、嫌いじゃないんだけどなー。でも、主人公と言いつつ出ずっぱりじゃないですからね、この映画では。大丈夫です。

最後の唐突なアニメーションに驚きましたけども、あれは続編ありますよっていう理解でよろしいか。どっちでもいいけど。

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