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中国ドラマ『花と将軍』

 Twitterのフォロワー様に影響をうけて見始めたドラマ、超初心者には親切な先達はありがたい。

ドラマの情報

原題 将军在上
主演 葉昭:馬思純(マー・スーチョン)、趙玉瑾:盛一倫(ション・イールン)、胡青:丁川(ディン・チュアン)、惜音:王楚然(ワン・チューラン)、仁宗:蘆芳生(ルー・ファンション)、趙太妃:張瑤(チャン・ヤオ)
Amazon Prime Videoで全60話配信中

感想など

 男装した女性である大将軍と王族である深窓の令息との夫婦善哉

『永遠の桃花』後、二本目の華流ドラマとなったこの作品、先達のおかげさまで大いにはまり楽しみました。書ききれるかなあ。

 人間界(笑)舞台は北宋仁宗(四代)の時代、史実ありフィクションあり、高校で世界史選択程度のワタクシなぞはそこそこ昔取ったなにやらを思い出させてくれたりして勉強って無駄にならないんだなーと思ったり。そんなことはどうでもいい。

このドラマの良いところは、女性が外で活躍すること。に伴うあれやこれやを描いていること。もっとも男性陣はほぼほぼ“わきまえた”(あえて使ってみる)男たちなので、大したことにも深いことにもならないご都合の良いお話なのだけれど、それでもそれを描いたのは良いことだ。そして人間関係だけではない、月のもの妊娠出産といった見過ごしがちな、もしくは腫物的な扱いのものも正々とあっけらかんと出してくるのだ。体調はとっても大事。いいね!したくなるシーンがたくさんあった。それとワタクシは中医学を学んでいる最中なので、華流ドラマで処方や方剤が出るとわくわくする。スクショして構成見たりする。

さて、北宋時代だけではなく、中国(中原)の王朝というのは北方民族とか他民族の侵略と戦っているわけですね。このドラマでは遼とは一段落ついていて西夏ときな臭くなっている設定です。さらに内憂外患でいろいろ難儀なことになっているわけですが、とりあえず北宋のみんなは胡青に跪拝な。というワタクシの一押し胡青!知略がすぎて敵国から狐狸と呼ばれた男、葉家軍の軍師いや宋の第一軍師、胡青!この人がいなければ滅んでたから、北宋。ほんとに。知恵と武術と大きな身体、そして秘めた恋心(大将軍ラブ)不憫。好物。中盤は出番が少なくて足りねー足りねー騒いでいたんだけれど、先達に励まされつつ終盤の活躍をかぶりつきで見たことよ。なんせできる人なので、北宋の皇帝に重用されているし、西夏の大王にもスカウトされるし、そしてもちろん主人公もその夫もまんべんなくフォローする。主人公の夫なんて恋敵なのに、心身ともにものすごく助けてる。不憫。大好物。中の人、良い俳優さんだと思うので、その後の動向が全くわからないけれど、とにかく元気でいるといいなあと思ってます。

華流ドラマは長いから、主人公以外の登場人物も結構しっかり描かれている。キャラがたってる、っていうやつですね。主人公より脇役が好き、とか言ってるへそまがりなワタクシなどにはありがたいことでございます。このドラマもそんな人物がいましてね。一人はすでに書きましたように胡青!あとはママンとほわんしゃんとエトセトラエトセトラ。

 ママンこと趙太妃は主人公の夫、趙玉瑾の母、つまり姑様。息子命。病弱な息子をほぼ監禁状態で育てた。嫁が気に入らなくてあれやこれや言うけれど、それがど直球。陰湿さを感じさせないのです。一方的な無理難題は言わない。毎朝挨拶に来る嫁がどんなに早く来ようとも、疲れていようとも、怪しい薬を持ってこようとも、ちゃんと受ける。それが姑の役目だから。マシンガントークで騒がしいんだけど、オッケーママンと言えば引く。分別ある年長者だから。演じる俳優さんのおかげもあるのだろうけれど、明るくて面白みのある女性になっていた。みんな、『ママンきたー』とか大騒ぎなのも楽しそうで良かった。最後もばっちり決めてくれたしね。オレが跪いて泣いたよ、ママン。お衣装が一番しっくり似合ってたよ、ママン(の中の人)
 ほわんしゃんは当代仁宗、『ほわんしゃん』て呼びかけられてる。陛下ではないよな、皇上かな。それはさておき。ほわんしゃんは趙玉瑾の叔父にあたる。玉瑾には『イタチ』と呼ばれております。失礼だぞ。この方わりとできる皇帝でしてね。ドラマだと暴君とか暗君とかたくさんいるけど、ちゃんと仕事してるひと。話を聞けるひとなので臣下に良い意味でつめよられちゃったり、下手すると舐められたりするけど、大きな決断は誤らない。思いやりもある。上司としてなかなかです。玉瑾にはイケズして悪い顔で笑ったりもする。好き。中の人はドラマでわりと見かける。千葉大卒、もし万が一出会ったら、日本語オッケーなのよ。わー会ってみたい。

さて、ここまできて主人公にふれていない。細かく書くといろいろツッコミどころはあるけれど、良い夫婦だった。それにつきる。夫に対して、『まだ羽が生えそろわないだけで、大空を舞う鷹だ』とか言える度量が欲しいねえ。夫いないけど。でもねえ、こんな都合の良い男いねえよ、って。ドラマだから!楽しく見られれば良いわけだから。馬思純のアクション関連をもうちょっとどうにかしてほしかったのと、盛一倫が脱いでるシーンで大胸筋と上腕二頭筋のバランスが悪くてすごく違和感があったのと(ご本人筋トレマニアでムキムキなのを落としたらしい。他のシーンでは隠し切れないムキムキ感w病弱設定なのに)くらいにしておこうかな。あと夫婦の寝室にはいつも風が吹いていた。

衣装:ワダエミ、音楽:岩代太郎、美術:小澤秀高と日本の有名どころが参加しているのも話題だったらしい。衣装の色遣いは確かに独特だったかな。パキっとした色というか。音楽は良かった。岩代太郎ちょっと株が上がったわ。←何様 美術はよくわからないけど、華流はセットに金がかかってる。少なくともワタクシが見ている作品はそう。おそるべし。

なんとか書いた!書ききれた気はしないけど。

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