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中国ドラマ『琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~』

 華流ドラマを見ている人達の中で大体の人が名作と言っているドラマ、とうとう見たよ。とりあえず、名作同意。画像は毎度百度百科から。思ったよりぼやーっとしてるな。

ドラマの情報

原題 琅琊榜
出演 梅長蘇/蘇哲/林殊:胡歌(フー・ゴー)、穆霓凰:劉濤(リウ・タオ)、靖王:王凱(ワン・カイ)、蒙摯:陳龍(チェン・ロン)、飛流:呉磊(ウー・レイ)、誉王:黃維德(ビクター・ホァン)ほか
NetflixとAmazon primeにて全54話配信中

感想など

 Nirvana in Fire 外題です。いやセンス良いな、と思いましてね。ドラマの特徴をとらえているし、侘び寂びというか荘厳さが付加されるよね。邦題は、うん、風雲起こしてるっちゃ起こしてるけどさ、なんか痛快時代劇!みたいになっちゃってるよね。

さて、何から書こうかな。完走直後の熱い気持ちをざっくり述べると、おもしろかった!
しかないわけですけども。
キレのある脚本、魅力ある登場人物、無駄をそぎ落とした演出、おもしろくないわけがない。主に体力の問題で一日三話くらいに留めたけれど、後半止まらないから。なんでやめなきゃいけないのかわかんないから。だから体力の問題なんだって。全話配信済てありがたいけど困る、ほんとに困る。

ちょっと前の作品だし、名作ということで見ている方も感想を書いているブログなども結構ある。おかげでおおよその筋はもうわかっていたけれど、そいだってあれよ実際見るのとは大違いであって。ぐいぐいいけましたよね。

主人公は、とある目的をもって都にやってきた策士、梅長蘇。琅琊榜十大貴公子のトップに君臨する彼は“麒麟の才子”と呼ばれ手に入れたものが皇帝になると噂される。それが題名になっているんですね。琅琊榜というのは情報機関“琅琊閣”が発表するリスト(榜)のこと。で、それ題名にするほど重要かなあというのは素人の疑問なのでしょうね。

主人公がブレない。目的がはっきりしていて全くブレない。少々悩む程度です。潔し。そして超絶身体が弱い。中国なのに!武術が全くできない!新鮮!頼るべきは己の頭脳と優秀な部下を擁する組織、部下たちは超絶強いです。それで主人公が目的に向かってそりゃもう慎重におそろしく抑圧的に行動するわけです。主人公陣営の人たちも優秀が行き過ぎている主人公についていけなくても、感情のおもむくままにやらかしちゃうということもなく、皆、抑制のきいた大人だなーと安心して見られた、んだけどそれをご都合主義というかは好みというか気分次第でしょうかね。みんなね、目的に向かって知力と胆力とで進んでいくの。そりゃ胸熱展開山盛りですよ。

登場人物がみな魅力的でいちいち語れるけれど、きりがないので、ワタクシの推しキャラを数名にとどめます。
穆霓凰と梅長蘇の部下の黎剛と甄平コンビ。霓凰は美しくて賢くて強い!44話はこのドラマにおける天王山だと勝手に思っているんだけど、めちゃくちゃかっこいいから。部下コンビは強いんだけど、梅長蘇(とその護衛)にはいろいろかなわなくていじられたりふりまわされたり心配したりでかわゆい。

後は、やっぱり靖王か。最初は武骨でちょっとひねくれていてめんどくさい人だったのが、だんだんそら慕うわ。ってなったよね。また母ができすぎの人だしね。でも人に恵まれるのもその人の運。武骨なのに母のところに行ってたまに泣くのが、『小殊に会いたい』とか『小殊にはもう会えない』でどんだけ小殊が好きなのかと。とんだブロマンス。側室がいるらしいんだけど全然出てこないし、かろうじて最後のほうに正室登場したくらいだからほんと心配したよ。そんなことはどうでもいい。文武に秀でているのに、政治力が無いものだから(小殊のために父帝にたてつくこと含め)軽視されていたけど策士のおかげでのし上がっていく。だんだん貫禄がついていくのも見事な芝居でした。中の人、人気出るのわかるわあ。あ、小殊というのは主人公のことです。

おまけに誉王も。靖王の異母兄で政敵、悪役なんだけど嫌いじゃない。知的で品があった。いやひどいこともやってましたよ。でもバカじゃないの。人への接し方が落ち着いていて、あんまり取り乱したりしない。己の力が足りなかったって凹むのは敵としてあっぱれと思う。でも最終目的じゃなかったのでね、中ボス?哀れを感じる。

それとね、蒙兄とか言侯とか・・・もうきりがないわ。書く気力も続かないわ。とにかくきっちり仕事する男はええよね。現実だいぶ違うからさ。男ばっかりなのにむさくるしさもばっかじゃねえの感もあんまりないドラマだから見る価値あり。おおいにあり。

『琅琊榜』堪能いたしました。
胡歌はあれだね、ずーっとカッコイイ人だね。草刈正雄みたいな。(最高にほめてる)



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