残響のテロル好きな人は全員友達
「残響のテロル」10周年企画。
嬉しさのあまりスマホを取り落としそうになり、それを耐え、全力でいいねを押した。
好きなアニメとしてこの作品を挙げると、大概「知らない」「なにそれ」という反応が返ってくる。
しかし、私にとってこのアニメは衝撃的であり、暑い夏になると見直したくなるほど大好きな作品なのである。
ふたりの少年は以下の通り。
とにかくかっこよくて、切なくなるくらい大人びていて、でもやっぱり少年なふたり。
(画像は第2弾PVより)
あらすじからもわかるように、この作品はサスペンスがメインとなっている。警察と犯人のスリリングな駆け引き。それも見どころなのだが、私がとにかく語りたい魅力が4つある。
1. 斉藤壮馬さんのハマり役
現在様々な役を演じていらっしゃる声優の斉藤壮馬さんだが、個人的にハマり役だと思っているのが、本作のツエルブだ。彼は爆弾テロの犯人のひとりで、飄々とした、どこか掴めない雰囲気をもっている。
とにかく、1話を見てほしい。
「太陽のような笑顔」と例えられる笑顔と無邪気さ、それでいてのらりくらりと逃げてしまいそうな感じ、そして都庁の非常階段で見せる、はかりしれないほどの冷たさ。そんな「ツエルブ」というキャラの奥深さを、斉藤さんは細やかに表現している。
そんなツエルブが、話数が進むたびに少しずつ人間臭さや本来の彼らしさを表し始め、同時にそれに葛藤するのだが、その演技も素晴らしい。
もちろん、ナインを演じる石川界人さんの演技も注目だ。彼は普段とてもクールで、冷徹にテロを実行するのだが、そんな彼にも優しいところがあったり、苦しんでいる部分もあったりする。そして、そういう魅力を、石川さんは巧みな声音で表現している。
そんなナインが語る最終回の言葉は本当に印象的だ。ぜひご自身で確認してほしい。
2. 第4話のバイクシーン
この作品でトップクラスに好きなシーンだ。数分にも満たないこのシーンが大好きで、何回も見てしまう。
ツエルブがヒロイン・リサをバイクに乗せて夜の首都高を走るシーンなのだが、とにかくこのシーンの完成度が高い。
みんな大好き逃避行。
しかし大規模なカーチェイスをしたりするわけではなく、画面は一貫して穏やかだ。
夜の首都高のネオンが背景を彩り、その中をツエルブのバイクが駆け抜けていく。その動きの滑らかさたるや。
そして、この場面で流れる曲が大変良い。
切なくてどこか懐かしいメロディ、それが流れる中、リサは問いかける。
その問いに、ツエルブはふと噴き出し、そして少年らしく軽やかに笑う……。
初めて見た時、「なんて美しい場面なんだ」と衝撃を受けた。そしてその先の展開が切ないものであるからこそ、この場面はいっそう輝きを放つのだ。
3. 音楽の良さ
菅野よう子さんの音楽である。
あの、菅野よう子さんである。
言葉はいらない。これが劇中で流れるのだ。最高です。
4. 美術の素晴らしさ
うだるような暑さを思い出す、背景美術のクオリティ。独特のウェットさが大変良い。
私はMAPPAをこの作品で知りました。
色の濃さも、真夏らしくて好きだ。影が濃い感じ。
画像参照元は以下のPV。これもよく見返す。この作品らしいPVだと思う。
最後に。
全11話です。
監督は、「カウボーイビバップ」の渡辺信一郎監督です。
音楽は菅野よう子さんです。
MAPPAです。
石川界人さん、斉藤壮馬さん、種崎敦美さん、潘めぐみさんなどが出演しています。
見てください。
今なら10周年企画に間に合います。
皆で祝いましょう。
夏が近くなってきましたね。
ご覧いただきありがとうございました!
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