夜の微睡み
この国には眠らない街、という肩書きを持つ街があるそうだ。
そんな国の片隅の、私が住んでいる地域は夜はしっかり眠る街だ。
むしろ、昼間も眠っているんじゃないか?と思うくらいの穏やかな街。
午前0時、すっかり眠りこけているこの街で私は文章を書いている
夜は嫌いだ。一面真っ暗で少しだけ怖い。
大人になった今でこそ夜更かしできるようになったものの、子どもの頃は夜という存在が怖かった。
なぜ夜になるのか、なぜ暗くなるのか。
なんとなく夜になる原理は分かっているが、説明するのは難しい。その程度の知識だ。
夜になれば朝が来るし、また夜になる。
そうやって何十年何百年何千年と夜と朝が交互にやって来たと考えると、果てしないロマンを感じる。
なんとなくお気付きの方もいるかもしれないが、私の書いている文章は深いようで全く深くない。
不思議なことに、少し堅苦しい文章で綴ればなんとなく難しいことを言っているように感じる。
なぜこんな文章を書くのか、それは一つ試したいことがあったからだ。
ハッシュタグのつけ方、これを試すために私はわざわざ文章を書いている。
午前0時12分、そろそろすっかり眠ってしまったこの街で、私も夜に堕ちていくことにしよう。
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