興味がない方が求められることがある

もう何十年も生きてきたから、一丁前に恋をしてきた。

どうしようもなく切ない恋や、毎日が楽しくて一生続くと思っていた恋、思われる方が強かった恋、思いが叶わなかった恋、追われる恋、追う恋、その時その時一生懸命恋をしたわけだが、
今の自分の経験値を持っていえるのは、

興味が薄れている時の方が求められることが多い。

ことだ。

待てど暮らせど来なかった連絡が、
待たなくなった途端やってくる。

待ってないから来なくて当たり前だし、来たらラッキーなのだ。
心が安定している。

待っている時は、まだ来ない、まだ来ない。
と、ずっとそのことばかりを考えてそこから動けなくなっていたのに。

そしてその人自身にのめり込んでいないからライトなやり取りができる。
そしたら大体向こうから興味ありげな返事が返ってくるのだ。

それを余裕の心持ちで返す。

これが、余裕のある女がモテる理由なのか！と気づいてしまった。

SNSで、モテる女の何か条みたいなのにこぞって書いてあるその事を今身をもって体感しているのだ。

今年の初め、初詣の際に引いたおみくじに恋に溺れるなと書いてあった。

溺れている時は助かるために掴もうと必死になって暴れて、暴れるから助けようにもジタバタして上手く助けられないけれど、

例えばぷかぷかと浮いている状態なら、
差し出された手をスッと持ってあっさりと岸へ戻れるのかもしれない。

余裕って大事。

恋はのめり込まない方がいい。

身をもって感じた2022年。

あとは予想だにしない場所から差し出された手をスッと掴むだけだ。
そんな手ないけど。