#1 僕らの目線

イチブンノイチをお聴き頂いた方、しかも聴くに留まらずこちらの文章まで覗いて下さっているそこのあなたやあなた方、本当にありがとう。初回の筆をとらせてもらうのはわたくしMCの片割れサイトウです。

このイチブンノイチというポッドキャストは、僕の他にMCのヤマモトくん、そしてプロデュース、ディレクション、脚本、などなど、これらを担ってくれている仲間たちによって成り立っています。

プロデューサーを担ってくれている通称おじちゃんという人間は、誰からも愛されなさそうなのに、最後には誰からも愛されてしまうという不思議な人で、当たり前のようにそこにいるからいないと逆に心配、と思ってしまうような困った魅力の持ち主のおじさんです。
ディレクションを担ってくれている通称ヒノくんは、僕たちナードの味方にはまったく見えないのに、ガッツリナードの好青年で、暴走しがちな僕らの進路をいつも正してくれて、ゲストの方々とのやりとりも引き受けてくれてます。
同じくディレクションを担ってくれている通称ケイちゃんは、まさにガッツリナードですが、心と言葉に信念をもった優しいやりとりで、誰にでもこのラジオの方向性に意見が出来るよう安定感をもたらしてくれます。
構成作家を担ってくれている通称キンちゃんは、ヤマモトくんがビートルズナードなら、ラジオナードと言うべきラジオの申し子で、僕らのラジオを踏み台にして、いつかニッポン放送やTBSラジオなどの公共の電波にのせて、このキンちゃんの台本が世に放たれる日が来るのもそう遠くないのではないかと思います。いつかそうなればいいなとみんな思ってると思います。
この他にも、カナダ支局より僕らを見守ってくれている通称タグチくんや、今回イチブンノイチのサムネイルのデザインを担当してくれたデザイン班リーダーの通称アベ氏など、本当にたくさんの人の協力のもとに成り立っているわけです。

さてライブでミュージシャンがやる、メンバー紹介のようなものをやってみたかったので、何でもやりたがりのぼくがスタッフの紹介をしてみましたが、ここからはイチブンノイチ発足の経緯を少し。

始まりは何か僕の中にフツフツと音を立てて現れる思いでした。この思いは僕ひとりだけの力ではどうしようも出来ないことに幾度となく落ち込んできた毎日で、これまでの人生、そういう機会が何度もあって、いくども瞬間湯沸かし器のように挑戦しては尻切れトンボのように無かったことになっていく、それの繰り返しでした。
しかし今回、今までの僕の総フツフツ状態にあった言葉や思いを、勇気を持って友人たちに相談することによって、このように声のメディアを通して僕らの目線そのままに、愛と責任と想像力をもって世の中に発信することができることを僕はとても誇りに思います。このラジオは僕らの目線を反映させた声のドキュメンタリーなのです。
そして、それをチーム一丸となって取り組んでくれているスタッフのみんなとヤマモトくんと、そしてわざわざこのポッドキャストを聴いてくれた皆さんに、本当に感謝感激雨嵐です。

発足の経緯を感謝を交えて述べてみましたので、今回配信されたイチブンノイチ1人目のゲスト、というよりMCですがヤマモトくんのエッセイのコーナーについて少し書いてみようかと思います。

第1回目ということもあり、かなりの試行錯誤が伺えて、映像のないラジオという声のみの媒体でやる面白みと難しさが同居したような内容に個人的にはなっていると思いますが笑、僕もこのラジオ内で述べているように、改めて聞いてみてもヤマモトくんの声からは人間味をあまり感じられないように思います。それは悪いことではなく、彼の人生が物事を俯瞰して見るように過ごして来たものであるということを物語っているようにも感じるからです。それはきっと本当にそうで、基本的にこのラジオ以外で話していても、決して主観のみで物事を述べることはなく、理路整然とした口調でわかりやすく物事を伝えてくれます。だからこそ、彼の本当の気持ちはどこにあって、どういう思いでこういうことを言ったりするのか?ということを聴く側は想像させられるので、ときに機械のように聞こえる彼の言葉も、しばらく聞いているとこれが彼から滲み出る人間味なのかもしれないと、ワクワクしてくる感覚をこのラジオを聴いて抱いてもらえたら嬉しいなと。
そんなヤマモトくんが、これは僕の勝手な考察になりますが、その自分の人間味だけではどうしようもない感情に苛まれた時、あぁなんだよもうやってらんないよ、おれはやっぱりこんな時でも物事を俯瞰してみてしまってるしな、だからなるようになっちまったんだよ、どうしょもないけどね、と少し強がるように自分の曲で、この自分の性と戦いながらも、甘酸っぱいメロディに乗せて叫んでいる楽曲に僕は感銘を受けたのでここに掲載します。

あぁ、
終わっていくんだろう
呆気なく終わっていくんだろう
それをここからみてる
不安な顔で振り向かないで

愛ってなんだろう
なくしたフリをしているんだろう
それをここからみてる
俯いた過去を取りにいかないで

何くたばっているんだよ
グッドラックといって分かれたろう
それをここからみてる
俯瞰した顔で見てる

きっとこの分かれたって漢字もあえてなんだろうな。そうでしょう?ヤマモトくん。笑
ヤマモトくんのアルバム「革命毎分」から「歌謡曲第一番ヘ長調」という曲の歌詞の抜粋です。僕は口語で抜き出して書いているので、正確な歌詞に興味がある方は是非Spotifyで検索して聞いて読んでみてください。
ちなみに今回のヤマモトくんエッセイ回の前編で流れるのがこの曲です。
ヤマモトくんのエッセイ回を聞き終えて、機械人間ヤマモトくんが、みんなの実験台にされつつも、慎重に、そして丁寧に紡いだ自分の過去との対話を噛みしめながらこの曲を聞くと、たまにムカつくヤマモトくんのあのフテブテしさがみなさんも愛しくて思えてくるのではないでしょうか。笑

さてそれでは長くなりましたが、そこのあなたやそちらのあなた方にとって、何者でもない僕らのドキュメンタリー、イチブンノイチを僕らの目線で聞いてもらうことが、今日は帰り道恋人にクッキーでも買って帰ろうか、だとか、いつも通らない道を通ってみたらなかなか見かけない花が咲いていた、だとか、そんな感じでなんとなく嫌だったかもしれない1日に少しだけ元気をくれるような時間になったら我々にとってそんなに幸せなことはないと思います。
そう、だからそこのあなた、今日はさ、イチブンノイチを聴きながら歩いて帰ろうよ。


僕の選ぶ読書感想曲はヤマモトくんのビートルズ愛が溢れ出ている、第一回後編のエンディング曲にも使用した、
平塚サンダーバード - On Our Way Home
です。
長らくこの稚拙な文章にお付き合い頂きありがとうございました。

サイトウ

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