「ナラティブ戦争の国際政治学ーー標的になる民主主義」は学際的な視点で誤・偽情報の今を学べる貴重な連載

フォーサイトで昨年末から始まった連載「ナラティブ戦争の国際政治学ーー標的になる民主主義」(市原麻衣子、 https://www.fsight.jp/subcategory/ナラティブ戦争の国際政治学ーー標的になる民主主義 )は国際政治学、安全保障など学際的な視点で現在進行形の誤・偽情報、認知戦、デジタル影響工作を解説している貴重な連載だ。
いまのところ、下記の3本を読むことができる。

・イスラエル・ハマスを巡る虚偽情報とナラティブにみる国際政治の変容(2023年12月8日)
・中国共産党が狙った日韓・日台関係へのくさび――第三国の社会を標的にする影響工作(2024年4月1日)
・中国とロシアに見るデジタル影響工作の生態系(2024年5月21日)

本数が少ないが、それぞれ内容が濃く、他ではなかなか見ることのできない情報や独自の分析が行われている。たとえば最新の記事では、中国とロシアのデジタル影響工作部隊の全体像を解説し、薛剣駐大阪総領事のSNS投稿のマイニングを行っている。

最近、日本語で読めるこの分野の記事や資料は増えたものの、まだまだ少ない。この連載は貴重な情報源となるのは間違いない。

好評発売中!
『ネット世論操作とデジタル影響工作:「見えざる手」を可視化する』(原書房)
『ウクライナ侵攻と情報戦』(扶桑社新書)
『フェイクニュース 戦略的戦争兵器』(角川新書)
『犯罪「事前」捜査』(角川新書)<政府機関が利用する民間企業製のスパイウェアについて解説。

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