「この復讐にギャルはいらない」の、そこはかとないおもしろさ

「この復讐にギャルはいらない」(まの瀬)というマンガを読んだ。おもしろかったので紹介しようと思う。小説やマンガは適当に読み散らかしているので感想を書くことはあまりないのだけど、これはおもしろかったので感想を書いておく。

このお話しは両親を殺された少年が組織の殺し屋となったものの、組織を逃げ出してふつうの高校生になる。
陰キャで目立たない存在だったが、ひょんなことから人気者の女子と仲良くなる。そんなことはありえないので、組織の刺客ではないかと疑いながらもさらに仲良くなってゆく。
一方、組織が放った刺客はなんと主人公と同じ高校に通う女子高生。常識がないので、主人公を「絶望死」させるために惚れさせようと近づくものの、常識がないので、会話の途中で「セックスしよう」と突然言い出す。
なんだか設定だけ書くと、「僕の心のヤバイやつ」(桜井のりお)と「SPY×FAMILY」(遠藤達哉)を足してアクションシーンを引いたような感じかもしれない。似たような設定のお話しは他にもたくさんありそうな気がする。
このマンガが他と違うのは文章の多さと、視点のおもしろさじゃないかと思う。とりあえず私は主人公が、「両親を殺されたこと」を基準にして物事を判断するシーンがやたらとあって笑えた(これはコメディアなので笑うってかまわないはず)。
女子はなぜか背中に梵字書いてあてるゲームやってるような異世界感も茫洋として楽しい。もしかしたら本当に女子高生の間では梵字がブームなのかもしれないけど。両親が殺されるシーンはバットマンが両親を殺されるシーンのオマージュっぽかった。

もともと、このマンガを知ったのはツイッターでインドに行ったマンガを見たせいだ。しょうもないけど、おもしろかったで速攻で作者のマンガを読んだ。





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