見出し画像

女であるということ

久しぶりの訪問になってしまった。

この一ヶ月の間に、いろんな事があった。
が、それらはまたおいおい文章にしてこうと思う。


さて、日本の男女平等指数は先進国の中では最低水準である。
(日本は先進国に当たるのかという問題は割愛する)

昨年のWFF(世界経済フォーラム)が発表したランキングでは、153カ国中121位と過去最低を記録した。

では、我々は日常生活で男女の格差を感じているだろうか?

私は幼い頃から度々、家庭内で女であることを実感する機会があった。

最初に断言しておくが、私は家族が大好きだし、家族仲は世間的に見てもいい方だと思う。

しかし、我が家の男性陣(祖父、父、弟)は根っからの亭主関白気質なのである。

別に、威張り散らしているわけではないのだが、多分無意識のうちに、

「女のやるべき仕事、男はやらなくてもいいこと」

という考えを持っているのだと思う。
もう一度言う。
タチの悪いことに「無意識」に。

例えば、夕飯の時間になると祖父は席に着き、私に言う。

「お箸とお皿の準備をしなさい」

は?

なぜ自分で出さないのだろうか?

今は抵抗するだけ無駄だと思っているので、言われる前に行動しているが、妹は小学生のことにこの一言に反論し、祖父と口論になっていた。

子どもがお手伝いをするのは何らおかしくない。しかし、何故かこれは妹と私には任されるが、弟にそういったことを「しろ」と言っているところは見たことはない。

母や祖母が専業主婦であったのなら、なんとなく理解できるが、母も祖母も働いていた。(今は祖母は退職している)

それなのに、何故?

何故、弟はお手伝いをしなくていいのか?

何故、同じように働いてきた母や祖母は、家でも休むまもなく働かなくてはならないのか?

何故、父や祖父は休んでいるのか?

小さい頃から納得がいかなくて、何度もイライラしていた。


女だからか。

そう気づいたときの絶望感と、祖父、父に対する軽蔑の気持ちは今でも忘れられない。

夫婦共働きが増え、男女平等が掲げられる近年、こういった家庭は減ってきているのだろうし、実際、私が幼い頃より祖父や父は家庭に協力的になった。

しかし、今でもふと違和感を感じることがあるし、こういった無意識に男と女の役割を線引きしている人は多くいるのだろう。それはある場面では多分私も。

だからどうとか、そんなのおかしい!私は許せない!とか大きく言うつもりも、運動を起こすつもりもないが、幼い頃の私のような気持ちになる人が少しでも減る世の中になって欲しいなぁと願わずにはいられない。

文章を書くたびエネルギーを使います。そんな時私の体はチョコレートを欲するので、おそらくチョコレートを買わせていただくかと思います。